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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

ひのきみ通信「二人の鈴木さんのこと」 強い人間ばかりじゃないもんな~

2014年11月14日 | ノンジャンル
 『ひのきみ通信』から─────────────────────────
● 二人の鈴木さんのこと
T.T.0528(千葉高教組市川支部「ひょうたん島研究会」)
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 世の中には、「惜しい!」と思うことが、たしかにある。
 『朝日新聞』の「土曜版赤be」に、「逆風満帆」という欄がある。11月1日のその欄が、俳優の太川陽介を取り上げている-が、書きたいのは、太川のことではない。
 その文章の中に、次の記述がある。「福田」というのは、太川が所属したサンミュージックプロダクションの名誉顧問・福田時雄(84)のことである。
 福田によると、最初に売り出した森田健作(現・千葉県知事)以来、同社のタレントの多くはデビューにあたって親から猛反対を受けることが多かった。
 本当に「惜しい!」と思う。親御さんがもう少し頑張ってくれていたら
 「TVに出ただけで知事になった」森田の下(もと)(千葉の県立高校)で働くことなど、なかっただろうに・・・。(たまたま今、背中のNHK-FMが、「さらば涙と言おう」のピアノ演奏バージョンをかけている。)
 世の中には、「その通り!」と思うことが、たしかにある。
 同じ「土曜版赤be」に、「NIPPON映画の旅人」という欄がある。10月11日に取り上げたのが、『社長漫遊記』(正・続、1963年)。この映画について真面目に書こうとすると、森繁久弥・三木のり平・小林桂樹・・・の話になるはずだが、ぼくの興味はそこには向かない。
 ぼくの琴線に触れたのは、冒頭の次の文章。書いているのは、井上秀樹記者。
 バブルを謳歌し、仕事に遊びがある先輩たち。超就職氷河期を乗り越えた優秀な後輩たち。その間で大した天国も地獄も味わわなかった団塊ジュニアは、職場でなんだか肩身が狭い。
 昭和の会社は、こうではなかったらしい。サラリーマンが主人公の喜劇を書いてきた「劇団ラッパ屋」主宰の鈴木聡さん(55)が言っていた。
 「会社ってね、昔っから仕事できる人ってそんなにいないんだよね。ただ、対面コミュニケーションが得意だとか、飲み会の幹事は抜群にうまいとか、そういう人が役割を果たしてたんですよ。だから営業成績が悪くたって、自分の居どころがちゃんとある」。自身も大手広告会社でサラリーマンをしていた。昨今の能力主義に違和感を覚え、「共同体を大切にする日本では、弱い人にも舞台を与える優しさがあった」と指摘する。
 こういうの、好きだな~。「能力主義」とか「成果主義」って、トゲトゲしくていけないよな~。ぼく、「弱い人」自覚の人間だから、こういう風に言ってくれると、嬉しいよな~。毎日一緒に勉強している生徒たちだって、強い人間ばかりじゃないもんな~。
 ・・・というぼくの感性は、特別なものではなかったようだ。翌週10月18日の「編集後記」みたいな欄が、読者の声を紹介している。
〈みなさんから〉
 11日付赤e1、2面「NIPPON 映画の旅人」は高度経済成長期の会社を舞台にした「社長漫遊記」を取り上げました。「今時の若い人は、会社の旅行や行事に昔ほど思い入れがないような気がする。この作品で描かれたサラリーマン社会は古き良き時代の象徴かもしれない」(千葉、54歳男性)、「心に残ったのは、『弱い人にも舞台を与える優しさがあった』というところです」(鳥取、50歳女性)など、「昭和の会社」に郷愁を抱いた方が多かったようです。
 安倍極右反動政権が派遣法改悪を強行しようとしている今、一人ひとりを大事にする社会に変えるために努力をしていこうと軽く(「固く」ではありません、念のため)心に誓う(T_T)であった。
 これで、「二人の鈴木さん」の話を終わりにします。
 エっ!? 「森田さんと鈴木さん」じゃないかって? いいんです。だって、森田健作って、本名は鈴木栄治なんだから・・・。(14/11/12早朝)
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