「教えられなかった戦争 中国編」上映会に参加
下記は転載OKです。
練馬のFです。
3月25日(土曜)板橋区文化会館で開催された「教えられなかった戦争 中国編」上映会に参加しました。
1
監督の高岩仁さんは東映を経て記録映画のフリーカメラマン、アジアへの日本の侵略の実態を体験者の話を直接聞けるうちに聞こうと、20年前から「教えられなかった戦争」シリーズを撮り始め、この映画はマレー編、フィリピン編(2本)、沖縄編に次ぐ5作めの作品で、2005年に完成したものです。
映画は、日本人22人(満蒙開拓青少年義勇軍隊員、兵士、軍医など)、現地の中国人17人(炭坑労働者、八路軍兵士、万人坑記念館職員など)へのインタビューと日清戦争から解放後中国までの歴史を組み合わせたものでした。
日本人が「中国の村から食糧を強奪した」と証言し中国人は「村人が収穫した米はすべて日本軍に供出させられた」と証言し、これほどはっきりした中国侵略の証拠はないと思いました。
また731部隊の蛮行はよく知られていますがその他の陸軍病院でも、「銃弾の摘出手術の訓練用に中国人の腹部に2発、至近距離から弾丸を撃ち込んで開腹手術を行ない、あとは殺す、ということを日常的に行なっていた。どこでもやっていたはず」という元軍医の生々しい証言もありました。
上映後、監督の講演がありました。
「アジアに取材にいって現地の人から批判されたことが2つある。
1つは『お前たちは戦争の原因を究明し、それを取り除く教育をいていない』との批判である。日本では戦争は軍人と一部の政治家が引き起こしたことになっているがそうではない。だれが戦争を必要としていたのか。中国を供給源とする大豆・綿、それを元に利益を上げる三井、三菱などの財閥・資本家である。財閥が日本を動かしていた仕組みに目を向ける必要がある。
もう1つは『日本の侵略というと1945年までのことしか扱っていない』という批判だ。たとえばフィリピンのミンダナオ島ではいまも日本の侵略が行なわれている。先住民50万人を追い出し、日本企業の資本による木材伐採や工業団地、港の建設が続いている」
と話されました。
監督から2冊の推薦図書が紹介されました。
坂本雅子著『財閥と帝国主義―三井物産と中国』(ミネルヴァ書房 2003)と佐々木辰夫著『アフガニスタン四月革命』(スペース伽耶 2005)です。
2
そのほか、元板橋高校・藤田先生と九段中学・増田先生から報告がありました。
藤田先生は
「2004年3月板橋高校卒業式に来賓として招待されたときに、戦後教育崩壊の危機感から式典前に父兄にサンデー毎日の「寒々した卒業式の風景」という記事のコピーを配布した。その結果、威力業務妨害で刑事告訴され裁判は検察側の求刑懲役8月で今年3月23日に結審し5月30日の判決を待っている」
と板橋高校事件の概要と最新の状況を報告されました。
増田先生は
「日本は侵略戦争をしていないと公言する都議を『歴史偽造者』と表現した資料を生徒に配布したため、2005年9月から研修センターで長期研修させられている。都教委は事実を教える教員を排除しようとし、指導と称し、指導主事との面接やレポート提出をさせている。これに屈することは子どもたちのためにならない、という信念で研修センターで闘っている」
と「思想改造」を迫る研修には断固屈しないと決意を話されました。
☆この日夕方、「かわむらひさこさんを励ますつどい」が開催され、それにも参加しました。
かわむらさんは憲法擁護や国旗国歌強制反対を熱心にやっておられ来年の板橋区議選挙に立候補される予定です。
鉄建公団訴訟の加藤主任弁護士、新社会党・江原都本部委員長、3月13日に8ヵ月の長期収容から仮放免されたイラク人難民ジャマルさん、被解雇者の会・近藤さん、藤田先生を応援する会の方などから励ましのスピーチがありました。
その他、宮古島出身の太田武二さんの三線(さんしん)と「沖縄を返せ」「花」などの歌、国労音威子府闘争団・岩野浩昭さんのギターと「鉄道官舎の歌」「みんなが変わる、力になる」などかわむらさんとのデュエットもある活気に満ちた集会でした。
下記は転載OKです。
練馬のFです。
3月25日(土曜)板橋区文化会館で開催された「教えられなかった戦争 中国編」上映会に参加しました。
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監督の高岩仁さんは東映を経て記録映画のフリーカメラマン、アジアへの日本の侵略の実態を体験者の話を直接聞けるうちに聞こうと、20年前から「教えられなかった戦争」シリーズを撮り始め、この映画はマレー編、フィリピン編(2本)、沖縄編に次ぐ5作めの作品で、2005年に完成したものです。
映画は、日本人22人(満蒙開拓青少年義勇軍隊員、兵士、軍医など)、現地の中国人17人(炭坑労働者、八路軍兵士、万人坑記念館職員など)へのインタビューと日清戦争から解放後中国までの歴史を組み合わせたものでした。
日本人が「中国の村から食糧を強奪した」と証言し中国人は「村人が収穫した米はすべて日本軍に供出させられた」と証言し、これほどはっきりした中国侵略の証拠はないと思いました。
また731部隊の蛮行はよく知られていますがその他の陸軍病院でも、「銃弾の摘出手術の訓練用に中国人の腹部に2発、至近距離から弾丸を撃ち込んで開腹手術を行ない、あとは殺す、ということを日常的に行なっていた。どこでもやっていたはず」という元軍医の生々しい証言もありました。
上映後、監督の講演がありました。
「アジアに取材にいって現地の人から批判されたことが2つある。
1つは『お前たちは戦争の原因を究明し、それを取り除く教育をいていない』との批判である。日本では戦争は軍人と一部の政治家が引き起こしたことになっているがそうではない。だれが戦争を必要としていたのか。中国を供給源とする大豆・綿、それを元に利益を上げる三井、三菱などの財閥・資本家である。財閥が日本を動かしていた仕組みに目を向ける必要がある。
もう1つは『日本の侵略というと1945年までのことしか扱っていない』という批判だ。たとえばフィリピンのミンダナオ島ではいまも日本の侵略が行なわれている。先住民50万人を追い出し、日本企業の資本による木材伐採や工業団地、港の建設が続いている」
と話されました。
監督から2冊の推薦図書が紹介されました。
坂本雅子著『財閥と帝国主義―三井物産と中国』(ミネルヴァ書房 2003)と佐々木辰夫著『アフガニスタン四月革命』(スペース伽耶 2005)です。
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そのほか、元板橋高校・藤田先生と九段中学・増田先生から報告がありました。
藤田先生は
「2004年3月板橋高校卒業式に来賓として招待されたときに、戦後教育崩壊の危機感から式典前に父兄にサンデー毎日の「寒々した卒業式の風景」という記事のコピーを配布した。その結果、威力業務妨害で刑事告訴され裁判は検察側の求刑懲役8月で今年3月23日に結審し5月30日の判決を待っている」
と板橋高校事件の概要と最新の状況を報告されました。
増田先生は
「日本は侵略戦争をしていないと公言する都議を『歴史偽造者』と表現した資料を生徒に配布したため、2005年9月から研修センターで長期研修させられている。都教委は事実を教える教員を排除しようとし、指導と称し、指導主事との面接やレポート提出をさせている。これに屈することは子どもたちのためにならない、という信念で研修センターで闘っている」
と「思想改造」を迫る研修には断固屈しないと決意を話されました。
☆この日夕方、「かわむらひさこさんを励ますつどい」が開催され、それにも参加しました。
かわむらさんは憲法擁護や国旗国歌強制反対を熱心にやっておられ来年の板橋区議選挙に立候補される予定です。
鉄建公団訴訟の加藤主任弁護士、新社会党・江原都本部委員長、3月13日に8ヵ月の長期収容から仮放免されたイラク人難民ジャマルさん、被解雇者の会・近藤さん、藤田先生を応援する会の方などから励ましのスピーチがありました。
その他、宮古島出身の太田武二さんの三線(さんしん)と「沖縄を返せ」「花」などの歌、国労音威子府闘争団・岩野浩昭さんのギターと「鉄道官舎の歌」「みんなが変わる、力になる」などかわむらさんとのデュエットもある活気に満ちた集会でした。
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