パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

進化論をめぐる米国の裁判珍聞

2005年01月17日 | ノンジャンル
進化論否定は違憲
【ニューヨーク=石川保典】
 米南部ジョージア州の連邦裁判所は、同州コブ郡の教育委員会が、公立高校の生物の教科書に貼ることを義務づけた「進化論は仮説であり、事実ではない」とのステッカーについて、「政教分離を定めた憲法に違反する」と判断、ステッカーを外すように命じた。
 裁判所は「ステッカーは進化論に代わるべきものを示してはいないが、進化論を軽視することで明らかに『天地創造説』を明示している」と指摘した。
 このステッカーは2002年、二千人以上の親たちが、教科書にはヒトとサルの起源が同じだとするダーウィンの進化論が事実として書かれているのに、神が万物を創造したとする天地創造説が載っていないと抗議した後、教科書への添付が義務づけられた。
 ステッカーには「進化論は人間の期限に関する仮説であり、事実ではない。生徒は注意深く批判的に学ばなければならない」と書かれ、親6人と市民団体が提訴していた。郡教委は控訴を検討している。

[東京新聞2005/1/17朝刊]

米プロテスタントの原理主義「ファンダメンタリスト」は、ブッシュ政権の下で意気軒昂のようである。
日本で言えば、「死体は死んでいない」「これは定説です」で世間を唖然とさせた「ライフスペース」ばりの非科学的妄想のゴリ押しが、「言論の自由?」を逆手にとって大手を振って跋扈しているとは、米国も辛いね、
「2000人以上の親たち」が教委に押しかけたとあるが、アサハカな保護者が教育に口を挟んで、定見のない教委がそれに振り回される構図は、どこの国も似たような悩みを抱えているということか。

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