徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

太陽黒点と気象

2011年01月28日 | 物理

霧島、新燃岳が噴火しています。宮崎在住の方は火山灰で大変だと思います。今後、噴火がこれ以上、拡大しないことを念じています。最近、火山の噴火や地震のニュースが多いと感じませんか?昨年のハイチ地震やアイスランド・エイヤフィヤトラヨークトル氷河での噴火。また今後ですが北朝鮮の白頭山で噴火の兆候があるという話も伝わってきます。

これらは偶然でしょうか? 東工大の丸山茂徳教授は太陽黒点と火山、地震活動が関係していると主張しています。太陽黒点は11年周期で増減を繰り返しており前回2000年のピークからちょうど11年目の今年にピークを迎えるはずなのに全くそうなっていません。黒点の発生が異常に少ないのです。 下記WEBサイトでNASAの黒点予測の推移が判りますが量、時期と共に後退しています。 http://wattsupwiththat.files.wordpress.com/2011/01/ssn_predict_nasa_1024.gif

太陽黒点は太陽の活動を示しており、黒点が多いほど活発となります。逆に現在のように黒点が少ないと太陽の活動は低下し、太陽の発する太陽風も勢いが弱まります。太陽風は地球を含む太陽系をバリヤのように守っていますが、これが弱まると深宇宙からの宇宙線が侵入しやすくなります。丸山教授によると、この宇宙線は大気中の過飽和水蒸気を刺激して雲を作ったり、地殻中のマグマの過飽和ガスを発泡させたりする。マグマがコーラだとすると宇宙線で泡立ち噴出する感じで噴火する。また大陸プレート界面でこれが起こると滑りやすくなり巨大地震が発生する、という事を主張しています。宇宙線と雲との関係についてはデンマークのスベンスマルクという学者が同様の主張をしており、地球寒冷化との関係を指摘しています。

いづれにせよ現在、黒点数の推移は数百年に一度くらいの異常を示しており、今後それが地球上の気象や地殻変動に影響を与える可能性を排除できないと思います。

 

 



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