毎朝ランニングを続けているが冬至が近づいてきて朝の日の出がずいぶん遅い。6時半ではまだ暗くて街灯が点いている。冬至を過ぎれば昼が長くなるので日の出の時刻がどう変るのか調べていたら自分が全然解ってなかった事に気がついた。地球の運行はそんなに単純じゃないのです。
冬至を過ぎると昼間の長さは長くなるが日の出はまだ遅くなり続ける。日の入りだけが遅くなるんですな。なんでこんな事が起こるかというと太陽高度が最も高くなる南中時刻がずれて来るからなのです。昼の12時が最も太陽高度が高い訳では無いという事を知らなかった。ではなぜ12時が南中時刻ではないかというと下の図でわかる。地球が太陽の周りを公転しているからです。そして、ケプラー第二法則に従って公転速度は楕円軌道の短焦点に近づくと速くなる。
地球が自転して地軸の周りを360度回転しても同時に1/365だけ太陽の周りを公転しているので太陽南中がその分遅くなる。1年で360度つまり1日分遅くなる計算です。
昔、マゼラン一行が地球一周してスペインに帰りついたとき航海日誌の暦が一日足りなかったのでカトリックの祝祭日を飛ばしたかどで宗教裁判に掛けられたという記録があります。しかしこれは3年をかけて地球を逆周りに一周したので1日少なくなっただけで決して教会行事サボった訳では無いのですが... これと同じで地球の自転周期と南中時間には1年で1日の差が出ます。
そこで質問です 1日24時間は地球自転周期でしょうか?
答えはブー、で地球自転周期は23時間56分4秒(正確には4.090 530 832 88秒)なのです。この差の3分56秒が上図の公転による遅れなのです。
アー、知らんかった地球自転周期は今の今まで24時間と思っていた、しかし実際は1日が24時間というのは平均値であって24時間になるのは1年で2回しかなく、その他の日は楕円公転軌道の位置に従って長くなったり短くなったりしてるという事です。人生約60年目にして知った真実、迂闊でした。
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