ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

高校教師佐藤です。 6月のまとめ

2008年07月08日 | 劇場の話題
ホームページをご覧の皆様、ひと月ぶりにお目にかかります、高校教諭佐藤です。

ピッコロ劇団第31回公演「一軒の家、一本の樹、一人の息子」、ご覧になっていただけましたでしょうか?

私はチケットのモギリ係や、客席の案内係をやらせていただき、また一観客としても劇場に足を運びました。
公演を裏から/表から、後ろから/前から(笑)

まるごと味わわせていただきました。
公演最終日には、私の所属高校、大阪市立咲くやこの花高等学校演劇科1期生が観劇に来まして、私も大変感激・・・コホン。いや、本当に嬉しかったんですよ!

で、その時にですね、ある生徒が私のところまで来まして(その日は私、客席案内係をしておりました。)、こんな会話を交わしたんですが・・・

   「こんにちは。」
  私「こんにちは。」
   「先生、ここで働いてるんですか?」
  私「今年はね。来年は学校に戻るよ。」
   「お芝居もタダで見られて、楽しそうでいいですね♪」 
  私「・・・・・・!!」

他のお客様のご案内もしなくてはいけないので、その場での話はそこで終わりましたが、「ちゃんと働いてるわー!」と言いたい気持ちで一杯でしたよ。

いや、どうも誤った情報が流れているようで、「佐藤はピッコロ劇団の研修生になった」とか、「佐藤は日がな一日お芝居を見てるか、舞台の裏方さんの手伝いをしてる」とか

・・・ひどい場合は「給料ドロボー!」言われてますからね・・・(泣)

くやしいので(笑)、

今月は6月末にお手伝いさせていただいた仕事「(公演案内)発送作業」のことを書かせていただこうかと思います。
(もちろん他の仕事も色々やってますよ)

あ、そういえばこのブログの過去の記事を見ていただくと、「トライやる・ウィ-ク」で中学生にこの作業を体験してもらった感想が出てますね。
しかし、今回はあの4~5倍の量です。

7月には公演が目白押しですから(ぜひ劇場にお運びを)、お客様にお送りするご案内も大量。
「地味」なんて言ってる場合じゃありません。

量が少なければ地味~に手作業で公演チラシを一枚ずつ組み合わせていくのですが、大量になるとそうもいきませんので、今回は専用の機械「帳合機」を使います。

この優れものの機械が、セットされたチラシを順に送り出し、組み合わせて出してくれるのです。
「なんや、楽やん。機械がやってくれるんやろ」

いやいや、チラシを補充したり、機械を通ったチラシを運んだり、劇場内で作成した文書は裁断器でサイズを整えたりしないといけないんですよ。

やはり最後は人力です。
チラシを運び、紙を体重をかけてばっさり両断し・・・(これを延々くり返す)と、意外と肉体労働です。

さぁ、次は封筒に詰めていくんですが、モタモタしていると、日が暮れて、送れなくなってしまうので、時間との勝負。
スピードが要求されます。

4月当初、ぼくはこの作業が苦手でものすごく遅かったんですが、「封筒は宛名面を下にしておき、口のところを持ち上げると、重さで自然と口が開く」「口を閉じるときは、ベロのところを手前にして積んで置くと、折って封をして、向こうに少し押すと、すぐ次のにかかれる」などなど、職員の方に伝授していただいた数々の“コツ”を駆使して、今ではかなり早くできるようになりました。

今回はおそらく私が分担した分だけでも、一万枚近く、全体ではその倍以上のチラシを封筒に詰めて、お客様にお送りしました。

もしかしたら、あなたのところにも、私が袋詰めしたチラシが届くかも知れません。
それをご覧になって、お気に入った舞台のお知らせに、わくわくしていただければ、こんなに嬉しいことはありません。今月は、このへんで失礼致します。