朝夕涼しく、秋の気配がし始めましたが、ホームページをご覧の皆様、お元気でしょうか?高校教諭佐藤です。
8月はなんと言ってもピッコロフェスティバルの月!19日に開館記念日を抱え、市民の様々な催しに広く劇場が開放されるのが恒例となっています。
市民が費用を負担し、演劇祭を開催して皆で楽しむことは古代ギリシアの昔に遡りますが、公立劇場のピッコロシアターはその精神を受け継いでいると言えるでしょう。
また、今年は劇場開館30周年ということで、一足先に30歳に(16日)なる私は、ピッコロシアターとの不思議な縁を改めて感じました。(そんなん皆様にはど~でもいいことですね、すいません・・・)
ピッコロフェスティバルで私が関わった催しは県民参加企画の「人形劇フェスタ阪神」「演劇の部:中学・高校演劇」「大学・一般演劇」「バレエ・モダンダンスの部」、特別企画の「ピッコロ舞台技術学校オープンキャンパス」「ピッコロ演劇学校オープンキャンパス」「平成演劇教育委員会2008」でした。
主に受付の設営・上演プログラムの配布・お問い合わせへの対応などに従事しましたが、やはり高校生の演劇に関わる人間としては、「中学・高校演劇の部(13日~15日)」「平成演劇教育委員会2008(27日)」が興味深かったですね。
中学生・高校生の演劇では、自分たちと同じ年頃の登場人物たちを演じるものが多く、普段の稽古・発表の場(学校講堂・体育館など)と違って大ホールの舞台での上演で、舞台をもてあまし気味の様子も見えた一方、劇中バンドの生演奏、出演者全員での華やかなダンス、シェイクスピア劇に挑戦したりする意欲的な演劇部もあり、目を惹かれました。
何より生徒さんたちが精いっぱい楽しんで演じていたのがよかったですね。終演後も興奮冷めやらず語り始め・・・「お~い、早く楽屋空けてよ~(苦笑)」ということもありました。
平成演劇教育委員会2008では、兵庫県高等学校演劇研究会阪神支部の加盟校の生徒さんたちが、先生方の司会のもと、裏方技能検定に挑戦!
舞台装置・照明機材の置き位置・光の当たり位置を平面図に書き込む課題では、みんな舞台にあがって真剣に見る見る!でも、舞台裏から見ていると、「舞台ばっかり見てるけど、袖幕の裏のスタンドに立てたライト見落としてるぞ(笑)」とか、意外な落とし穴があったりして、これがなかなか難しい。
でも最後の「マイスター検定」では、何もない舞台に劇場の道具を運んできて段を組み、照明・音響のきっかけを合わせて一場面を上演する、ということを見事にやってましたね、高校生たちは。実践的な内容に感心しきりでした。
どちらの催しも、参加された生徒の皆さんにはこの日の思い出を大切にして、社会に出た後も、かつて自分が支えてもらったことを思い出して劇場に足を運んでもらえたら、そして他の人たちの創造活動を支えてもらえたら嬉しいな、と思いました。
何せピッコロシアターは「兵庫県立尼崎青少年創造劇場」、ですからね。
今月はこの辺で失礼致します。