ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

高校演劇阪神大会打ち合わせ

2009年10月28日 | 劇場の話題

秋本番に訪れるこの行事。

「高校演劇阪神地区発表会」

少子化に不景気、それに加えて今年は新型インフルエンザの影響で、部活動が思うようにできないと言ったさまざまなリスクを抱えながら、それでもずっとがんばってきた成果を発表したい思いでみんな真剣です。

新型インフルエンザの影響で生徒が打ち合わせに来られず、顧問の教員が一人ですべての打ち合わせをするといった非常事態もあり、さらに今打ち合わせできても上演当日休校や学級閉鎖にならないか、心配も抱えたまま。

我々ができることと言えば何とか上演してほしいと願うばかり・・・

上演日程は次の通り

11月6日(金)午後1時開演
武庫川女子大学附属高校演劇部
県立伊丹高校演劇部
県立川西明峰高校演劇部
県立武庫荘総合高校演劇部

11月7日(土)午前10時開演
市立伊丹高校演劇部
市立尼崎産業高校演劇部
県立尼崎高校演劇部
県立伊丹西高校演劇部
県立西宮南高校演劇部
県立伊丹北高校演劇部

11月8日(日)午前10時開演
県立西宮今津高校演劇部
神戸女学院高校演劇部
雲雀丘学園高校演劇部
県立尼崎北高校演劇部
県立西宮甲山高校演劇部
県立西宮高校演劇部

入場は無料です。

HP管理:安積


オーストラリア研修報告

2009年10月28日 | 劇場の話題
このたび文化庁在外研修により、来年1月8日までオーストラリアで研修を行ってます。
 
21日に関西国際空港を出発し、同日パース国際空港に無事到着しました。
オーストラリア自体、もともと多民族・多文化国家で、開拓者時代の助け合い・友愛精神が脈々と受け継がれている国です。
特にパースはインド洋に面した田舎町のため、素朴で優しい人が多く、到着早々いきなり多くの親切に出会いました。
居心地よく、うまくやっていける予感いっぱいの順調なスタートを切ることができました。
 
到着翌日からは、地元のスビアコという街にある劇場・劇団から訪問しました。
スビアコという街はおしゃれなお店が多い地区で、日本の代官山にも例えられます。
小さい所ながらも、自宅から歩いて5分のところに「スビアコアートセンター」、「リーガルシアター」という2つの劇場があります。

「スビアコアートセンター」は公的財団が管理運営する劇場で、児童向け演劇・ワークショップを専門とする「バーキング・ゲコー」という有名プロ劇団がレジデントしています。また、「リーガルシアター」はより小さい、商業的な劇場で、豪州以外からも劇団がやってきては公演をしています。
 
さらに南パースにある劇団「オールドミルシアター」を訪問。


ここは「コミュニティーシアター」と呼ばれ、劇団員は地域の住民を中心に構成される、普段は他に仕事を持ちながら運営はボランティアが行う劇団です。
活動場所は、古い建物を劇場に改修したものを使用し(「オールドミル」とは古い水車小屋の意味)、地元住民の厚い支持により、募金・入場料収入などを集めては年々使い勝手の良い劇場に改装されています。
公演の表方などももちろん地元民のボランティアで行われており、70歳を越えるご年配の方からよちよちの子どもまで、ロビーの喫茶コーナーなども、自宅のお茶やお菓子を持ち寄って販売するなど、和気あいあいと運営されています。
このような「コミュニティシアター」は地域ごとにたくさん存在しており、日本ではほとんど見られないものと思います。
これから時々報告をいたします。
お楽しみに・・・
 
業務部:尾西