ちぴらの通っている保育園はキリスト教系だけあって、クリスマス会がなかなか本格的だ。イエス様誕生の寸劇あり、賛美歌あり、牧師さんのお説教あり、サンタクロースの乱入あり、子供たちや父母の歌あり・・・。しかし、この父母の歌が憂鬱だ。去年は歌の方じゃなくて、ピアノの伴奏を頼まれた。お迎えに行った時に、ホールに置いてあるピアノで『波浮の港』なんか弾いて、ちぴらと2人で盛り上がってるからいけなかったんだけど・・・
ピアノは嫌いじゃないけれど、どうも人前で弾くのが苦手だ。とは言っても、父母の歌に協力しないのもいかがなモノかと思って、気が進まないながらも引き受けた。今年も「伴奏を頼まれたらイヤだな・・・」とビクビクしていたけど、一向にその気配がない。2~3日前になって、いきなり「弾いてくださいますよね!」と言われるとショックが大きいから、やぶヘビ覚悟で先生に聞いてみると、「今年は職員が弾くことに決まりました~!」と言う。な~んだ、ちょっとホットした。けど、半分は弾く覚悟をしていたから、なんか肩すかしを食らったような複雑な気持ち・・・
そして今日のクリスマス会、ちぴらの担任の先生が歌の伴奏をしている。けど、寸劇の間は次から次へという感じで手の休まるヒマがない。昨日、「私、ピアノあまり得意じゃないから、気が重いんですよね・・・」とこぼしていたし、先生の仕事とはいえ見ていたら少し気の毒になった。歌が苦手なぴら奥さんも頑張って歌うんだろうし、なんか自分一人だけ卑怯な感じがしてきた。結局、「やっぱり弾きましょうか?」と本番直前に先生に申し出て、飛び入り参加してしまったぴらにあ。もうちょっと、早く参加表明をすればよかったかな・・・。いよいよ父母の歌が始まる、「ぴら奥さんもガンバレよ!」と舞台を見るとぴら奥さんの姿が見えない。観客席の方に目を移すと、なぜか涼しい顔で立っているぴら奥さん。「出ないの?」と目で合図すると、「出ないよ!」と手で合図するぴら奥さん。ぴら奥さんの方こそ卑怯なりよ・・・(コロ助風)