数日前、同僚のおじさんが「魚おろせますか?」とぴらにあに聞いた。「見よう見まねですけど、三枚におろすくらいならなんとか」と適当に答えたら、今日「コレどうぞ!」と大きな包みをくれた。開けてみると30cm以上もあるメジナだ。釣りが趣味のおじさん、大島の海で釣り上げたのを持ってきてくれたらしい。刺身でも食べられる新鮮なメジナだというから、もらって嬉しいのは山々だけど・・・
実は、ぴら家には大きな魚をおろせるような包丁がない。いつも使っているのは、東京のホームセンターで安売りしていたインチキ万能包丁だから、とりあえず何でも切れるけど、魚の骨みたいに硬いモノを切るのには向いてない。それでもなんとか三枚にはおろしたけど、問題はアラの背骨と頭だ。もう手が真っ赤になるくらいに包丁の背を押してみたけど、やっぱり背骨とヒレがうまく切れない。尾頭付きをなんとか4分割できた時は、も~イヤ!・・・という感じ。あんまり手が痛いから、近くにいたぴら奥さんに当たってみたりして・・・
苦労して切ったアラは、鍋のダシ用に取っておいて、切り身に小麦粉をつけてムニエルにする。ちぴらの好きなポン酢をかけて、今晩のご馳走だ。東京から戻ってきたちぴら、いつもなら真っ先に手を出す豆腐も、ダイコンのゆっくりにも目もくれず。よほど伊豆大島のメジナが美味かったらしい・・・