Tiny Happy Days

タイニー・ハッピー・デイズ。ささやかだけど幸せな日々。
そして日々を彩ってくれる音楽や文具などなど。

【音】 Mott The Hoople / Live 2013

2014-07-27 11:17:20 | 音楽

"モット・ザ・フープルといえば、ボーカルのイアン・ハンターのパーマ頭、でかいサングラス、H型のボディの
ギター、そして『すべての若き野郎ども』です"

相変わらず古いロックを聴き続けております。
最近はあるアーティストをデビューアルバムから最新アルバムまで順に聴く、という聴き方に凝ってます。
すべてのアルバムを1枚も漏らさず、というのはお金の面でも大変なので、手持ちを中心に適当に。
最近では、ザ・スミス、モリッシー、ユーライア・ヒープ、キャメル、グリーンスレイドなど。
相変わらず脈絡なしです。

今月はイギリスのロックバンド、モット・ザ・フープル。
1969年のデビュー・アルバムから1974年の名作「Live」、そしてアウトテイクスを収めた「Two Miles From
Heaven」までの8枚組9枚と、1973年と2009年のライブをブートレッグで。 

初期のアルバムは正直ピンと来ない。
イアン・ハンターの過剰なアメリカ志向、ボブ・ディラン信仰が鼻につきます。
しかし、1971年の「Brain Capers」や、グラム期の「Mott」、「The Hoople」はかなりいいです。

売れずに解散直前だったバンドを救ったデビット・ボウイ提供のあまりにも有名な"All The Young Dudes
(邦題:すべての若き野郎ども)"はもちろん素晴らしい曲ですが、あらためて聴いてみるとボウイ色が強く、
モット・ザ・フープルとすればかなり異質であったことがよくわかります。

さて本題。
昔のアルバムを聴きながらいろいろ調べてみると、モット・ザ・フープルは2009年に続いて2013年にも再結成ライブをしており、その模様を収めたCDとDVDのセットが発売されているじゃありませんか。
早速入手。
これはなかなかいい。
きちんとリハーサルをこなしてライブに臨んだことが伝わってくるし、音も映像もきちんと編集されています。
ギターのミック・ラルフスは元がわからないくらい太っちゃってますし、観客もやたらお年寄りが多いですが
(もちろん私も!)、単なる懐メロライブではなく、現役感が感じられるライブです。

このCDとDVDのセットはデジパック仕様なんですが、ブックレットはもちろん、紙1枚入ってないのがちょっと
残念です。 


【音】 World Peace Is None Of Your Business

2014-05-26 21:24:39 | 音楽

"こちらの胸をチクリと刺す、なんて皮肉なタイトルでしょう。"

元スミス(The Smiths)のボーカル、モリッシーの今年5月17日のデンバー公演(わずか10日前!)の音源が
ネット上に上がっていたので聴いてみました。
すると、聞き覚えのない冒頭のタイトルの曲が入っていました。
調べてみると7月リリース予定のニューアルバムのタイトル曲であることがわかりました。

モリッシーのスタジオアルバムは2009年の"Year Of Refusal"以来5年ぶり。これは楽しみ。

ところでこのニューアルバムのジャケットを見てみると、モリッシーの右手には何やら万年筆のようなペンが
握られています。
万年筆好きとしてはそちらも少し気になります。 

 


【音】 ニール・ヤング/Live At The Cellar Door

2013-12-21 13:31:03 | 音楽

年末にニール・ヤングの新譜がリリースされました。
新譜といっても新録ではなく、過去の未発表ライブです。 

1970年11月30日から12月2日の3日間、D.C.のセラー・ドアというミュージッククラブで行われたソロライブ。
セラー・ドアのライブは3日間、6回行われたようなので、可能性としては6回分のテープからのベスト・セレクションかも。
もし6回分すべて録音されているなら、CD1枚とはいわずにすべてフル・ボリュームでリリースしてほしいものです。

ニールヤングのツアー・デイトやその日のセットリストを調べるときは、sugarmtn.org というサイトを頼りにしているんですが、このセラー・ドアでのライブについては録音テープは存在しないとされているので、今回のリリースは貴重なものかもしれません。

ニールのソロライブには、聴いているこちらがヒリヒリとした孤独感で辛くなるものもありますが、このライブは終始楽しい気持ちで聴けます。

それにしても、ピアノの伴奏による「シナモン・ガール」はなんともはや、かなり珍妙です。


【音】 Beck Bogert & Appice / ライヴ・イン・ジャパン 40周年記念盤

2013-10-26 18:19:06 | 音楽

最近はアメリカン・ロックばかり聴いてます…といったそばから今度はバリバリのブリティッシュ・ロックです。

長いキャリアを誇るジェフ・ベックですが、個人的に好きなのは、いわゆる第2期ジェフベックグループ
言ってみればファンキーでソウルフルなロックですが、比べるものが他にないくらいオリジナリティに溢れています。
残したアルバムは"Rough & Ready"と通称オレンジと呼ばれるたった2枚でしたが、今聴いてもその輝きは全く失われていません。

それに比べると、ヴァニラ・ファッジ、カクタスといったアメリカン・ハードロック・グループを支えたベースのティム・ボガートとドラムのカーマイン・アピスを迎えたベック、ボガート&アピス(BBA)は間違いなくスーパー・グループではあるのですが、どうもピンときませんでした。 

3人が火花を散らすというよりも、ジェフがリズム隊の2人に気を遣いすぎて、期待したほどの「化学反応」は起きなかった、という印象でした。

1973年の来日公演のうち、私が観たのは 武道館公演ですが、ジェフは、ティムとカーマインと一緒にステージに立つのが本当にうれしそうで、2人を立てていましたね。もちろん、全体的にはやや控えめでしたが、ジェフのギターはすごかったです。特に"Jeff's Boogie"は。

さて、あれから何と40年…
当時日本でしか発売されなかった「ライヴ・イン・ジャパン」の40周年記念盤がリリースされました。
未発表というだけで実はたいしたことはないブツを寄せ集めた○○周年記念盤という代物には正直食傷気味ですが、この記念盤では、アナログ盤ではそのフォーマット上の制約から実現しなかった演奏順どおりの収録というのがひとつの「売り」です。
ジャケットは7インチシングル盤と同じサイズというのもおもしろいですね。トップの写真では通常サイズの紙ジャケットと並べてみましたが、なかなかの存在感です。CDはもちろん通常のサイズですから、大きなジャケットに合わせるため黒い台紙がついてます。

「ライヴ・イン・ジャパン」は、1973年5月18、19日の大阪公演の録音からセレクトされていますが、私が行った5月14日の武道館公演もブートレッグですが、聴くことができます。
最近新しいマスターテープが発見されたらしいですが、私の持っているのは少し古い"Tokyo Budokan Tapes"というタイトルです。音はいまいちですが、今回の40周年記念盤のおまけと比べるとずいぶん小さいサイズですが、ミニサイズのツアー・パンフレットやチケットのレプリカが付いていて記念品としてこれからもそばに置いておきたいですね。

 


【音】 アメリカン・ロック(ただし、古いものに限る)

2013-10-19 18:33:15 | 音楽

長年、音楽はブリティッシュ・ロック一辺倒でした。本当に、文字通りの一辺倒。
それが最近は、気がつくと古いアメリカン・ロックばかり聴いてます。

ただし、ディープなものまではいかず、いまだ現役感バリバリのニール・ヤングや、クロスビー、スティルス、ナッシュ周辺、オールマン・ブラザーズバンド(ただし、デュエイン・オールマン在籍時に限る)、シカゴ(ただし、テリー・キャス在籍時に限る)、デラニー&ボニーあたりがメインです。 

裏音源だけでなく、最近はWolfgang's Concert Vaultといった昔のライブが公式に?楽しめるサイトもあったりして、ベテランミュージシャンの音源を、それこそ無尽蔵に楽しめるようになっています。

ブリティッシュ・ロックも全く聴かないわけではありませんが、なぜいまさらアメリカン・ロックにここまで惹かれるのか。
まあこちらが歳を重ねたことによる趣向の変化も多分にあるはずですが、ハードなロックでもどこか緩さのある"アメリカン・ロック、ただし古いものに限る"に、今しばらく浸っていましょうか。

(写真は、最近購入したCD,DVDのうち、まだ封を切っていないもの。当分楽しめそう。左上は、なぜか突然発売された雑誌THE DIGのCSN&Y特集号)

 


【音】 ボウイが帰ってくる!!

2013-01-27 09:59:21 | 音楽

21世紀になった頃、イエローモンキーが活動休止し、自分が聴いていたロックの中で現役なのは
ニール・ヤングとデビッド・ボウイだけでした。

しかし、2003年のアルバム"Reality"を最後にボウイは表舞台から姿を消してしまいます。
引退宣言はありませんでしたが、病気の報道もあり、事実上リタイアしたんだろうなと思っていました。

ところが、突然の、10年ぶりのニューアルバムの告知。
しかも、1977年の名作"Heroes"のジャケットに白い紙を貼り付けたようなアートワーク。
そして"The Next Day"という意味深なタイトル。

謎だらけのニューアルバムですが、ともかくボウイは帰ってくる!

アマゾンでは3月12日発売予定となっています。もちろん予約しました。
あとひと月半。今から楽しみです。 


【音】 CD視聴の記録(その1)

2013-01-20 22:06:01 | 音楽

写真のように、毎月聴いたCDのジャケットをまとめてプリントアウトして、持ち歩きノートの月末のページに
貼り付けています。

だからどうというわけではありません。
単なる記録というか、「お遊び」みたいなもんですが、今月はニール・ヤングばかり聴いてたなとか、クラシックを結構聴いたなとか、思い返してひとり悦に入っているわけです。 


【音】 太陽と戦慄 40周年記念ボックスセット

2012-11-23 14:45:46 | 音楽

引き続きクラシックを聴いてます。
最近は、ショスタコーヴィチの交響曲を聴き「プログレそのものじゃないか!」と驚いたり、五嶋みどりのチャイコフスキーのバイオリン協奏曲にうっとりしたり、の日々です。

そんな短期間ながらロック離れをしていた私でも外せなかったのが、キング・クリムゾンのこのボックスセットです。
いくら記念ボックスといえ、たった1枚のオリジナル盤に対して、13枚のCDにDVD、ブルーレイディスクの組み合わせ(というよりもはや盛り合わせ)は尋常ではありません。

確かにこの「太陽と戦慄(原題:Lark's Toungue in Aspic)」は名作中の名作です。
私にとっては、1973年の本作、翌年の"Starless and Bible Black"と"Red"、さらに1974年のライブを収めた
"USA"が最良・最強のクリムゾンです。 
この4枚さえあれば、超有名アルバムの「宮殿」も要らないくらいです。

このボックスセットに収められたライブ音源は、大半が以前バラで買ったものと同じみたい。
でも、そういうことは言いますまい。
もうあれから40年経つんですね。

 

 


【音】 クラシックの「門」

2012-10-21 12:00:09 | 音楽

ローティーンの頃からずっとロックを聴き続けてきたアルマーニです。
○十年の間まったく浮気することなくロックだけを聴き続けてきました。
考えてみると、我ながらすごいというか、こわい(苦笑)。

でも他のジャンルにまったく興味がなかったわけではありません。
特にクラシック。プログレ好きだったからかも。

しかし、何をどう聴いていいかさっぱりわからない。
好きなものを好きなように聴けばいいのかもしれませんが、どうも未体験の分野にアプローチするときは何らかのガイドがほしくなる性格です。

そして最近出会ったのが『3時間でわかる「クラシック音楽」入門/中川右介』という新書です。
入門といわれてもクラシックの「門」がどこにあるのかすらわからない人間にとっては、多少強引かもしれませんが、はっきり言い切ってくれるこの本は絶好のガイドになったようです。

著者いわく、
「クラシックはひとつの教養体系だ」・・・やっぱり適当に聴いちゃいけないのね
「親しみやすいクラシックではなく最初から本物のクラシックを聴くべき」
「クラシックは「頂上」から聴け」・・・クラシックには厳然としてヒエラルキーが存在する?
「本物のクラシックは草野球レベルのところには存在しない」
「コンサートは値段で判断する」・・・わかりやすいけど、最低2万5千円か・・・
「本物のクラシックとは、ドイツの指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラーが1951年7月29日にバイロイト音楽祭で指揮したベートーヴェンの交響曲第9番とこれを中心とした音楽」・・・古っ!

ここまではっきり言い切られたら、入門希望者としては「ははー」とひれ伏すしかありません。

早速著者のいうフルトヴェングラー指揮の第九を皮切りに、同じベートーヴェンの交響曲第3番、第5番を聴いてみました。
「なるほど!クラシックってすばらしい!!」というわけには行きませんが、とりあえず、初めて「交響曲を通しで聴いた」ということで第一歩は踏み出せたのかも。

でも、クラシックの「門」がどこにあるのか、いつになったらくぐれるのか、まださっぱりわかりません。 

 

 


【音】 80年代につかんだ「藁」!?ザ・スミス

2012-03-24 17:37:55 | 音楽

60年代から70年代初頭のロック・ミュージックに頭の先まで文字通りずっぽり浸かっていた者としては、幸せなロックの時代が終わった70年代後半から80年代は、やや大袈裟に言えば、大変な時代でした。

"聴きたい音楽が見つからない"

そして、そんな溺れる者は藁をもつかむのです(笑)。
70年代の終わり頃にはPublic Image Limitedというバンドにしがみつき、80年代の中盤にはThe Smiths(スミス)にすがりついたのでした。
もちろん、藁は悪い意味じゃないですよ、この場合。 

今思い返しても、この時期にまともに聴いた音楽はこの2つのバンドだけだったと思います。

そんなスミスの8枚のアルバムをボックスセットにした"Complete"を偶然アマゾンで見つけ購入しました。
CD創世記に買ったアルバムは すべて処分してしまいましたし。

いや~、デビューアルバム"The Smiths"を聴いたとたん、人生のひとつの節目だったあの頃の思い出がバーンと噴き出してきましたよ、バーンと(笑)

そして、花が敷き詰められたステージの上で、まるで身体のバランスをとるかのようにヒラヒラと踊りながら歌う、ボーカルのモリッシーの姿が目に浮かびます。

ところで、このボックスセット安すぎません?

輸入盤ですが、きちんとリマスターされてます。
たまたま少し値段が下がっていたタイミングとはいえ、4,545円て・・・
旧譜とはいえ1枚あたり568円!!
今どきこんな金額じゃJ-POPのアルバムなら2枚も買えやしません。

とってもいい買い物でした。満足です。