死の2日前にリリースされたニューアルバムにしてラストアルバム。
ボウイは最後まで劇的だった。
アルバム"★ (Black Star)"について、音楽評論家の湯川れい子氏は陰々滅々と評し、私の家族は薄気味悪いという。
確かにそうだが、ここには何とも言えぬ安らぎがある。それが救い。
このアルバムは、我々ファンに対してボウイが生前に書いたお別れの手紙だ。
ボウイは、黒い星になった(I'm a black star)。空にはこちら側にいては決して見ることのできない黒い星が数限りなく輝いているんだろう。
いなくなったわけではないんだ。見えないだけで黒い星は確かにそこに在る。
ボウイが亡くなったことと切り離すことは難しいが、このアルバムで聴くことができるボウイが到達した音楽の高みに目が眩みます。