家の中では都合3台電話機が鎮座していますが、ほぼ、かかってきません。
冒頭の電話は、帰ったばかりの歯医者さんの奥さまからでした。
コートをお忘れではありませんか?との用件です。
フードもついた軽いコートを着て歯医者さんに伺い、終わってお支払いと診療予約しましたら、コートを着ていたことももちろん、持ち帰ることも忘却の彼方に追いやられていました。。。
やはりだいぶ認知症も本物の領域に入ってきているのでは、、、とちょっとだけ動揺しています。
実は、今日はこの認知症について、思うところを書きたいと歯医者さんの椅子の上であれこれ思いを瞑った目の瞼に綴っていたのです。
この認知症はCDR認知症と言われます。
昨日偶然知った病名なんです。
そこに辿り着いた経緯をお話ししましょう。
自宅で頻度高く使用しているPCが最近、またまた絶不調となりました。
動きが遅いのは、私の頭にちょうどあっていてまあ暗黙の了解済みというところです。
最近の不調は、デバイスが認識できないことだとわかりました。
仕事上、教科書本文をタイピングするなんてこと、もうかれこれ10年くらいはいたしません。
かつて、鉄筆を使ってテストを作成して謄写版印刷、そこからコピー機利用のための切り貼り作成の時代へ。
ワープロもそれなりに長かったです。そのあとWindows95の世界制覇?の恩恵を受けて、だいぶアウトプットも楽になりました。もちろん検索など授業の補助教材作成には欠かせません。
そしてこの10年くらいは、CDR(読み込み専門)の台頭で、ほぼタイピングで誤植する不安から解放されて今日に至ります。
CDRは、エクスプローラーからPCのDVDのデバイスを選択して、ディスクを入れたらもう私の何百倍の仕事を請け負ってくれる世界に私は誘われます。
ところが、先日、CDRが読み込めなくなりました。ずっと同じのを使っている(教科書が数年変わらないとそんなことに)と、表面がごみがついたり、物理的に作動に支障となっているのかも、、、と葺いたり、よく見たりして、別のPCで作動させたら動きました。
色々調べた結果、私の現在愛用のPCからこのデバイスがそっくり抜けていました。
復元、回復の手立てをとって、その都度成功、CDRで読み込んだものから仕事もすすめることができました。
が、次の日はまたダウンしているのです。
3日にわたって3回同じ修復をして、その都度回復、仕事もしてもらったこのPCですが、すぐに不調になり同じ現象、デバイスが消失する、の症状を出すのです。
PC自体のヘルプもよく読んだつもりです。
また他の人はどんなふうに、修復されているか、も検索を重ねました。
そこで出会ったのが、
「CDR認知症」という聞きなれない言葉です。
PCを擬人化して、PCの不具合を病名にたとえてその症状や復元法(治療法ともいえましょう)を説明しているのだ、とすっかりその気で、サイトに行きました。
すると、、、
そこは、人さまのれっきとした病気の説明の場所でした。
物覚えが悪くなった、ものぐさになった、など数個の自覚があったあと、本当の認知症の底なし沼に入っていく病気の一切が説明されています。
オーマイゴッド!!!
PCの病気を解決するつもりが、ひょっとして私も?正確には私が?当事者?
悲しくなり、PCの復元作業も手を引くことにして、より新しい別のPCで一連の作業をすることにしました。もう精も根も尽き果てた、そんな感じです。
新しいの、といっても、そうです、Windows11にバージョンアップの時期もそろそろ参りますし、、、もうそれに値する生活はできないかもしれないのに、この頭では。
CDR認知症にでていた症状が最近の私にそっくりそのままで、思わず、うなだれました。
そして歯医者さんでの忘れ物。
その前に、この歯だって、実は数日前に何かを食べていた時、がちり、と(多分差し歯か何か)を誤って噛み切り粒状の歯のくずが出てきました。
自分ではああ、このあたりの穴になっているのがその残骸か、、、と右側の方に鏡を向けて納得、小さい欠落だからすぐには行動しなくてもいいかも。どうせもう使い物にならないくらい砕けているし、と。
昨晩、家人に言われました。「歯、どうしたの?抜けているじゃない」
それもしっかり、左上の真ん中から4番目くらいの目だつところが空いています。
気が付かなかったのが、正直ショックでした。それにみっともありません。
マスクのおかげでだれにも気づかれずに数日経っていたのです。
こんなに不感になって、どうするの!
と落ち込みます。
歯医者さんはいつも手際よく早くに治してくださいますが、今回は、神経がまだ生きているその歯のもとが固くて厄介な工事になるようです。
麻酔が切れるまでの2時間、飲食を慎むように言われてきました。
ここで、グタグタ書いているのが、気晴らしになったのか、もう少しで解禁です。
どうせ、この先そうそう長くもなかろう、と歯をいたわることも怠っていましたが、生涯何とか自分の残り少ない歯で自分の口から美味しく食事ができ、誤嚥もせずにこの人生を全うできたら、こんなに有難いことはありません。
暫くは、歯医者さんにおすがりして真面目に通院します。
奥さまとは高校時代からの友人、ご主人を手伝って、活力のある生活が伺われます。彼女のそのお顔を拝めるのも楽しみにしましょう。そうでなければ、なかなかお会いもできずに時のみ過ぎるのが実情です。