今日のお昼は、だいぶ前に約束していたママ友3人と、陋屋近くの小さいフレンチレストランでだった。
実は、この1週間に同じこのレストランでランチが三度。
前菜は、ビュフェスタイルで、野菜を素材にしたシェフ手作りのアペタイザーがカウンターに並ぶ。お皿の数で10枚は下らないだろう。最後はスープが保温状態で。
ランチのメインデッシュは、Aランチ(1300円)で6種類くらいあったかしら。
Bランチ(1800円)が2種類、Cランチはステーキで2,000円台後半だったと思う。
ちょうど一週間前に同業の友人ときたときは、彼女も私もBランチで迷わずブィアベースにした。二人とも冬の間ずっとこれにはまっていたので。
今日はブィアベースがなかったので、迷わずAランチから季節の野菜たっぷり(菜の花とか)パスタにしたと思う。
まったく迷わず、最期のデザートの選択も流れ作業で人任せにしていたら、声がかかった。
「ぽこちゃんじゃない?私が分かる?」
背の高いカッコイイ妙齢の女性(換言すると、いい意味で年を重ねた)が満面の笑をたたえて、私に抱きついてきた。
続いて、もうひとり、彼女の連れの女性も。
「わぁ~~ぽこちゃんだぁ!何年ぶりかしらん!夢みたい」
私にしては珍しく、かなり早くに目が覚めた(記憶がたどれた)
「えーーと、旧姓かもしれないけれど、〇田さんと▽▽みちゃんじゃない?」
前者は当市の公僕として女性の先陣を切って活躍した人、退職時には、美術館の館長だったかもしれない。後者は中学の数学の先生で、最期の数年は校長先生を2,3校でした人。
あの同期会以来だよね。
私たちは高校の同期である。
ちょうど30年くらい前、平成元年かその翌年に、母校がインターハイか国体誘致のために、箱物が必要で、500メートルくらい移転新築となった。その時で創立90年だったが、ちょうど母校に奉職している教師が同期に3名いて、同期会(もちろん、普通にホテルの宴会場でやったのだが)の前に最後の雄姿をこの目でみおさめるツアーなるものの旗振りをしてくれた。
卒業後20年ぶりの同期会だった。
私たち三人は、いずれもその時の役員だった。
それが30年前。。。
田舎の旧家に嫁いだはずの▽▽みちゃんは、昨年東京に居をかえたという。
事情は聞かなかったけれど、いい嫁をしながら教師を全うしたはずだから、何か彼女を決心させることがあったのだろう。
ママ友の中に、▽▽ちゃんと小学生の時文通していたと思いだした人がいて、更に話がもりあがった。
ランチが終わった時も互いの高揚感は鎮まらず、6月ごろの再会を約束して別れた。
高校生だったのは、恥ずかしながら半世紀も前のこと。
彼女たちが基本的に変わっていないのに驚くと同時に、変わらない理由は、それは、輝いていること、目に意志が見られること、とすぐに分かった。
私は往時は、フランス人形みたいに高嶺の花だったのよ、とママ友にわざわざ虚言を言ってくれる賢さ。
友人はいない、なんて嘯いていたけれど、今日は彼女らを誇りに思った。
ママ友も十分刺激を受けて、そのあと陋屋でのお喋りはまたまた果てしなく続くのだった。
写真は、今日のママ友のひとりに珍しく自宅でささやなかお祝をした時の写真。
彼女の娘が高校時代を皮切りに自分探しに心の彷徨をしていた数年間。ごくまれに
話を聞いていたのだが、ようやく大学を卒業して私にやっと社会人よ、と報告に来たときの
私のもてなしだった。
彼女が先日、その時撮った写真を添付したメールを送ってくれ、思いだした。
それから10年は経っただろう。二児の母となっているのが嬉しい。
こんなちまちましたセッティングを自宅でしたなんて、私もやるじゃん!
もうだれにもこんなサービスは不可能です。
長いことケーキも焼いていません。
疲れたけれど嬉しい長い一日だった。