昨日の午前、勤務先へ出向く用事がありました。非常勤の私にも少ないながら在宅勤務対応の授業時間があって、その際の勤務内容を記して押印する必要がありました。教材研究と書けばそれで済む、わずか、10分だけ職員室に留まりました。
二階から一階への階段の手すり使用禁止、の張り紙を横目に降りていくと、図書司書の先生に出会いました。1,2分ほんのちょっとのコミュニケーション。1階保健室の先生ともマスク越しのスモールトーク。
ここに生徒の元気な声が聞こえないのが、つくづく寂しく感じられるわずか半時間足らずの職場訪問です。
在校生900名近くの建物にほとんど「音がない」のは、うすら寒い感がします。
そのまま、帰宅するには、あまりにも青空の誘惑が大です。
学校のすぐそばに、公園の東🅿があるのを思い出しました。
そうだ、ここに停めて、30分ほど、散歩しよっと。
私にしては、躊躇する時間2,3分で決定。
新緑が目にまぶしい。堅香子の花も名残なのか、ちらほら見えました。近寄れなかったので写真の中から小さな堅香子の花は、認めにくいので写真割愛。
花筏は、アップして撮りました。
ほんの少しでも青葉若葉を心ゆくまで目に、心に取り入れて帰宅。
自宅の玄関入り口の門に群がる葛様の草には紫の花が。
門の戸をあけまして、左側に玄関があります。まっすぐは、小さな庭。枝折り戸の手前のもみじが見事に赤い。
公園では、小学生らしきこどもたちの歓声があがり、のんびり散歩を楽しむ人たち(密にはなっていません)の中に、コーギーもいて、嬉しかった。そんなことを思っているうちに、ふと思いついたこと。
14時~16時の間に、二月に一度配達を頼む、岩手産のくず米が届きます。
20キロと重いので、それを待っている陋屋に直接持ってきてもらっています。
歩いて陋屋に行って、その足であそこ、に行ってみよう。
3時近くに郵便局の人が配達してくれました。その前にバイオリンでバッハのメヌエット1番を練習しましたし、これにて、あそこにむかって出発!
あそこ、というのは、先日行ったあんしんごはん ではありません。
レンガの銀行横のスーパーマーケットです。
亡き父が言っていました。蔵の町の風情を壊さないために、このスーパーは、外装を気にして蔵もどきにしたんだよ、と。そのスーパーへは陋屋から徒歩数分しかかかりません。側面から見ますと
お客は私一人でした。レジのおじさんが、ここは濃密ではありませんので、ゆっくりまたいらしてください、と声をかけてくださいました。
ひょっとしたら、私をご存知かもしれません。
父の最寄りのスーパーでした。母なき後、5年にわたって空閨を囲った父でしたが、このスーパーに、何十回も来たのでした。
夕食は、私のおなじみの魚屋さんに、お刺身、煮物、酢の物と3品仕出しとして作ってもらい、三人前父の家に運んでもらっていました。私は毎夕、実家に行き、父と少し話して、父の分以外の残り二人前を持ち帰り、そのまま自宅の食事にしていました(支払いはいつも父でした)
今日は急ぐから、今度またね、そればかりを重ねて、ゆっくりすることもほとんどない愚かしい娘でした。お金で買えないものがあるとすれば、その中に「人の情け」と私は真っ先に応えるでしょう。母の御用達だった呉服屋さんや洋装店が実家の近くの山町筋にありまして、いつも親しくおつきあいしていたものでしたが、父が残ると、こんにちは、の一声さえも忘れられているようでしたから。たまりかねて、私が義理買いに行くとその時だけ、ちょっとしたお惣菜を父におすそ分けしてくれていたみたいです。もともと、他人をあてにしないで、娘の私が一番に父に尽くすべきでしたから、今頃こんなの、言いまじき愚痴ですよね。
さて、スーパーには、お魚屋さんがはいっているのか、頭付きの赤ガレイを二つに切ってくれました。あと、いわしを二本買いました。
昨夕の夕餉です。
思い切って実家近くまで歩いて行きましたが、実家そのものには寄りませんでした。かわりはてているだろう姿はやっぱり勇気が出ません。。。
そのうちきっと、と思います。
今、職場からメールが届きました。5月末まで休校が延長されるとのことです。現実はまだまだ厳しいです。