すっかりご無沙汰しております。
涼味を求めて、水ようかんやゼリーなどをお茶うけにしていました。ここ数日は、普通に羊羹やモナカを熱い緑茶と一緒に味わっています。
食後には、ブドウやナシを用意しています。秋の味覚に移行しているのは、確かですね。
夜のしじまにはっきり聞こえるのは、虫の声、特に鈴虫がだいぶ音高くなっています。
行く夏を懐かしんで話題にするには、記憶が鮮明でなく、八月、葉月は長くて重かった、という一言でしめくくりたいです。
ひとつだけ、画期的なことがありました。
いいこと、と分類できないかもしれませんが、結果としてはよかった、となるでしょう。
八月のまだまだ暑さも絶頂のころ、私は、自分の荷物をいくつか慌てて手首に巻いて、車の後部座席から降りました。雨がぽつぽつやってきそうな蒸し暑い、朝9時ごろのことです。
陋屋にお寺さまの来訪のある日でした。エアコンのスイッチを入り口から順にいくつか入れ、お湯を沸かして、自宅から持参した矢筈薄とやぶらん、水引草をささっと投げ込んだり・・・
お寺さまの用事が無事終わり、お見送りした後も、ちょっとした雑用を片付け、午前は過ぎました。
何か事件とか、不安要素が生じたらまず私に電話してくる困ったちゃん(年齢は私とそうかわりません)が、ねえちょっと聞いて~~、と電話をしてきたのが正午ごろでした。
話のイントロ部分を聞き終わった頃、キャッチホンが入りました。見慣れない電話番号からです。友人には、キャッチが入ったからあとでまたかけなおすね、と、とりあえず、キャッチホンに出ました。
「こちらは、中央図書館です」という丁寧なお声がしました。「はい、何か?」急いで返却図書が期限切れになっているのか、と記憶をたどります。「当図書館のご利用者さまですよね」と電話の声が続きます。「はい、いつもお世話になっています。何かあったでしょうか?」と私。「実は、あなた様の落とされた財布の中に当図書館の会員カードが入っていて、警察署から照会がございました」「え?私が図書館で財布を落としたのでしょうか?」「いいえ、財布を落とされた件はわかりませんが、とにかく、警察署に至急連絡してください。番号は、×××・・・です」
すぐに警察署に電話連絡して、15分後には署の落し物係のカウンターにいました。
朝、車を降りたときに、しまっていないバッグの口から財布を落とし、それに気づかず、さらにその後も気づかず、親切な方が拾って届けてくださり、図書館経由で身元確認され、事実を聞かされるまで一切知らなかった私でした。
拾ってお届けくださった奇特なお方は、お礼の言葉もお礼も無用にするように、と念を押されてお帰りになったと窓口で聞かされました。
現金は持ち合わせは多くはありませんでした。銀行のキャッシュカードは普段持ち歩きませんが、普通にクレジットカードは常用していますので、必ず財布内にあります。それ以外にも図書館カードより重要な個人情報のわかるいくつかのカード類を入れています。財布はカードを入れるところが15か所くらいあって、それらが全て埋まっている状態。。。
自分の迂闊さはもちろん猛省しました。それにしても、自分の強運なこと!
と言って、自慢気にこんな不注意な話をするものではありません。
15年位前に御茶ノ水駅の緑の窓口でうっかり財布を置いたままにして10分後、ないのに気づいて、だめもとで尋ねたら届があったと、保管されていました。
5年位前、山の上ホテルで知人とてんぷらランチをし終えたあと、支払いの後に財布を置き忘れました。その時は、ホテルに2泊したときで、連泊の前のランチだったせいか、ホテルの方で私を探してくださり事なきを得ました。これもお茶の水駅に至近・・・
くわばら、くわばら、私のこんな不用心は、外国ではもちろん、最早それほど安全安心ではない国内でも通用しません。認知症の前に、この不注意を諫めていかないといけません。
帽子、手袋、傘など、だれでもつい置き忘れるものは、私も人並みか、あるいは人並み以下に忘れます。代用のきくものは、落としたり失くした時が別れの定めと、鷹揚といいますか、いい加減ぶりを発揮しますが、身分証明になるもの、すなわち個人情報につながるものは、なるべく人目につかない所に常置することと、管理には絶対の注意を払うこと、つまり、自重するしかないのですね。
鈴虫の清らかな声を耳にしながら、あまりにも粗忽な顛末記でした。お粗末なことでした。
涼味を求めて、水ようかんやゼリーなどをお茶うけにしていました。ここ数日は、普通に羊羹やモナカを熱い緑茶と一緒に味わっています。
食後には、ブドウやナシを用意しています。秋の味覚に移行しているのは、確かですね。
夜のしじまにはっきり聞こえるのは、虫の声、特に鈴虫がだいぶ音高くなっています。
行く夏を懐かしんで話題にするには、記憶が鮮明でなく、八月、葉月は長くて重かった、という一言でしめくくりたいです。
ひとつだけ、画期的なことがありました。
いいこと、と分類できないかもしれませんが、結果としてはよかった、となるでしょう。
八月のまだまだ暑さも絶頂のころ、私は、自分の荷物をいくつか慌てて手首に巻いて、車の後部座席から降りました。雨がぽつぽつやってきそうな蒸し暑い、朝9時ごろのことです。
陋屋にお寺さまの来訪のある日でした。エアコンのスイッチを入り口から順にいくつか入れ、お湯を沸かして、自宅から持参した矢筈薄とやぶらん、水引草をささっと投げ込んだり・・・
お寺さまの用事が無事終わり、お見送りした後も、ちょっとした雑用を片付け、午前は過ぎました。
何か事件とか、不安要素が生じたらまず私に電話してくる困ったちゃん(年齢は私とそうかわりません)が、ねえちょっと聞いて~~、と電話をしてきたのが正午ごろでした。
話のイントロ部分を聞き終わった頃、キャッチホンが入りました。見慣れない電話番号からです。友人には、キャッチが入ったからあとでまたかけなおすね、と、とりあえず、キャッチホンに出ました。
「こちらは、中央図書館です」という丁寧なお声がしました。「はい、何か?」急いで返却図書が期限切れになっているのか、と記憶をたどります。「当図書館のご利用者さまですよね」と電話の声が続きます。「はい、いつもお世話になっています。何かあったでしょうか?」と私。「実は、あなた様の落とされた財布の中に当図書館の会員カードが入っていて、警察署から照会がございました」「え?私が図書館で財布を落としたのでしょうか?」「いいえ、財布を落とされた件はわかりませんが、とにかく、警察署に至急連絡してください。番号は、×××・・・です」
すぐに警察署に電話連絡して、15分後には署の落し物係のカウンターにいました。
朝、車を降りたときに、しまっていないバッグの口から財布を落とし、それに気づかず、さらにその後も気づかず、親切な方が拾って届けてくださり、図書館経由で身元確認され、事実を聞かされるまで一切知らなかった私でした。
拾ってお届けくださった奇特なお方は、お礼の言葉もお礼も無用にするように、と念を押されてお帰りになったと窓口で聞かされました。
現金は持ち合わせは多くはありませんでした。銀行のキャッシュカードは普段持ち歩きませんが、普通にクレジットカードは常用していますので、必ず財布内にあります。それ以外にも図書館カードより重要な個人情報のわかるいくつかのカード類を入れています。財布はカードを入れるところが15か所くらいあって、それらが全て埋まっている状態。。。
自分の迂闊さはもちろん猛省しました。それにしても、自分の強運なこと!
と言って、自慢気にこんな不注意な話をするものではありません。
15年位前に御茶ノ水駅の緑の窓口でうっかり財布を置いたままにして10分後、ないのに気づいて、だめもとで尋ねたら届があったと、保管されていました。
5年位前、山の上ホテルで知人とてんぷらランチをし終えたあと、支払いの後に財布を置き忘れました。その時は、ホテルに2泊したときで、連泊の前のランチだったせいか、ホテルの方で私を探してくださり事なきを得ました。これもお茶の水駅に至近・・・
くわばら、くわばら、私のこんな不用心は、外国ではもちろん、最早それほど安全安心ではない国内でも通用しません。認知症の前に、この不注意を諫めていかないといけません。
帽子、手袋、傘など、だれでもつい置き忘れるものは、私も人並みか、あるいは人並み以下に忘れます。代用のきくものは、落としたり失くした時が別れの定めと、鷹揚といいますか、いい加減ぶりを発揮しますが、身分証明になるもの、すなわち個人情報につながるものは、なるべく人目につかない所に常置することと、管理には絶対の注意を払うこと、つまり、自重するしかないのですね。
鈴虫の清らかな声を耳にしながら、あまりにも粗忽な顛末記でした。お粗末なことでした。