最終章だけど、、、

日記や趣味を書く

微力すぎてなんにもできなかった私

2022-09-08 03:16:07 | 日記
親切な方のご厚意で警察に届けられた財布が戻った私の恥ずべき話を綴ってから、10日近くになります。その日のことをメモ程度の日記に記していたので、それが8月18日の出来事であったのを先程、確かめて、少しだけホッとしました。
といいますのも、8月20日夕方から、昨日辺りまで(あるいは今もいろいろな見分事におおわらわの渦中から抜け出ていないかもしれません)当地の警察も市民も大変でした。
案じ、祈るだけの無力な私は公にこの事件のことをあらわにするのは控えてはいました。
私の日記を引用します。
8月20日 豪雨。市内東部で4軒床下浸水だったとか。そんな最中、西高岡で2歳男児がお勝手口から出て行方不明と知った。胸が苦しい。一刻も早く見つかってほしい。
その日以来、酷暑もあれば、雨模様にも見舞われながら、異常な8月の下旬が非情に過ぎました。

私は、世間が疎くて、そのあたりには知人もなく、土地勘がまるでありません。ただ、のどかな田園を含む郊外の住宅地?程度の理解はありました。と同時に、おそらく縦横に張り巡らされている用水路のことは、不安ながら想定できました。
2週間、市民の方々、そして県内外の方々もひたすら懸命の捜査に携わってくださり、情けないことに微力すぎる私は、ただただ祈り続けるだけでした。
そして、結果がもたらされました。大海原なのに、ちゃんと見つけてくださる方がいらしたおかげでした。悲しすぎる短い一生の最後に、だれにも知られずに、小さい流れ、大きい流れ、ついには広い海という舞台迄、一人で旅したこの男児の果敢な足取り・・・ここにいるよ、と声なき声で訴えるかのように、待ち続けた人たちのところにもどってきてくれました。
たくさんの教訓を私たちに残してくれました。
小さい人たちを、地域の人々みんなで守ってゆこう、とも思います。
9月18日以降、雨もたくさん降ったのと、とてもそのきになれなかったのとで、陋屋へは半月ぶりに先日参りました。
ちょうど、こちらが台風11号の影響で37.5℃の気温の日でした。南風も強くて、真夏よりもっと夏の一日でした。夏支度をしても殆ど夏を味わうことのなかった陋屋の長い庇の土間からも室内の写真を撮りました。
37.5℃あっても、この陋屋では30℃しか温度計が示していないのは、やはり、家は夏向きに・・・という先人のこだわりのおかげですね。





前座敷に掛けてあるお軸は、お盆が過ぎているのに 「蓮」です。
新しく天国に舞い上がっていったこのけなげな男の子は、もう、蓮の花の小さな露と化しているでしょうか。私の実母は、最後は、蓮の花の露になるからね、と申していましたから、きっと。
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