最終章だけど、、、

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Stradivariusメシア

2024-09-17 02:05:42 | 日記
夜更かしをして、テレビに見入りました。タイトルは記憶にありませんが、Stradivariusメシアを巡る興味深い内容でした。

北イタリアに、クレモナという小さい市?町?があります。
かのStradivarius、ストラディバリウスの生誕地でもあり、名器ストラディバリが数々創作されたことで世界的に有名な地名にもなっています。ストラディバリ生誕300年を祝って、イギリスオックスフォードの博物館にあるストラディバリ メシアを生まれ故郷であるクレモナにお里帰りさせた話題に乗じて、日本からバイオリンの製作者として第一人者の中澤宗幸氏が54年ぶりにメシアに会いに博物館にご子息を同行されて訪れられたシーンを食い入るように見ました。中澤氏は、葉加瀬太郎氏の愛器のドクターとしても知られています。
日本から、訪れた80歳の齢も過ぎたバイオリンの修復家でさえも、名器「メシア」に触れることは許されず、代わりに、「メシア」のおさまっているガラス棚の前に椅子が運ばれ、心行くまで見ていってください、との配慮がなされました。「メシア」はこの300年近く、演奏されることがほぼなく、名器の象徴として後光を放って鎮座しているようです。このストラディバリの博物館の中のどのバイオリンも、たとえ、英国のプリンセスが弾きたい、と申し出られても弾いていただくことはできないそうです。

ピアノにしても家庭の片隅に置かれているだけで弾かれないのは、どんどん劣化を増幅することになる、と聞いています。
確かに古ければ古いほど価値のあるのがバイオリンとはいえ、見るだけでいいものでもないでしょう。弾いて自分の懐に抱いてどんどんいい音が生まれるものではないかと、素人以下の私でさえ思うところです。
ムスコの楽器は、このクレモナの若手の楽器製作者の手によるものであり、紹介してくださった恩師(今の私の師匠でもあります)はこれから弾いて弾いて弾いて、この楽器と共に成長するのよ、と当時11歳だったムスコにお諭しくださいました。それから30年の月日を経てどんなふうに進化しているか、話題にもしていませんが、期待しないでそれでも話題にしてみようと思います。

さて、今日は、亡き母の祥月命日でした。たくさんの菊や、矢筈薄を墓前におはぎと共にお供えしました。運転の労を快く引き受けてくれ、一緒に心行くまでお墓の前で過ごしてくれた家人に感謝しました。帰路、立ち寄るつもりの中華料理屋さんが、準備中の看板で、思いついて30年ぶりくらいに、その当時よく職場で出前をとっていたお店を探し当ててたどり着きました。
そのお店の2階のお座敷で学年部会の宴会や、公務分掌のお疲れさま会などしたことはあっても、1階のお店に入ったのははじめてです。
どんなものがそのお店の売りだったのかも忘れ切っていてメニューからキノコたっぷりあんかけチャーハンを私は頼みました。ヒットしました!

つらつら思い出すと、このお店の近くに(私の当時の職場の近くでもあります)高校の同級生がクリニックを開業していて、私も私の両親もお世話になっていました。両親は受診の帰りにこのお店でお昼を済ませたことを何度か私に話していたのを思い出しました。
もうこの世では、「ここにきていたのね、どの席に座って何を食べたの?」と聞くこともできませんが、何となく辺りを見ては両親の面影を探す私でした。

帰宅してふと目にしたのが庭の入口に今年もひっそりと咲いている熨斗蘭でした。

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4 コメント

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確かに楽器は (すらいむらいだー)
2024-09-17 23:50:31
音を出してこそ!
と思ったのですが。。
正倉院に保管されている琵琶なんか。演奏されませんよね。
似たような物なのかも知れませんね。
300年と言えば。楽器としては十分古いでしょうけど。時代劇好きからすれば。元禄時代。
なんか。案外新しい気もします。
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和製楽器 (ぽこ)
2024-09-18 20:50:23
同感です。西洋音楽は、本当に古いところでは、いろいろあるのでしょうが、教会とか王宮とかで始まったクラッシク、ヴァイオリンとかチェンバロとかなどの楽器は、たかだか300年くらいじゃないの、と私は鼻息が荒くなりそうです。
国粋主義でもないですが、雅楽といわれる竜笛、笙、しちりきなど、もっともっと奥深くて古い、と勢い立つわたしです。
まあ、正倉院の琵琶もせいぜい東京まで運んで正倉院展で展示するだけで、たとえ、今上天皇がちょっと触らせて、と言われても無理でしょうね(そんなこと言われるはずもありませんが、不敬な発言でした!)

雅楽器に比べると、ヴァイオリンは世界中に普及したポピュラーな楽器です。中ではストラディバリウスが、名器の上に数が限定されていて尊重されているのでしょうね。
それもいろいろあるようですね。

この手の話題は、どことなく神秘的でしかもゴージャスで庶民でさえもうっとりさせられます。
音の違いなど、普通は、全くわからない・・・らしい。
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お元気でしたか? ( madonna)
2024-09-19 11:06:35
Stradivarius・・・・バイオリンの名器とは知っていますが、私なぞはそこら辺の楽器店のバイオリンとの違いも分からないでしょうね。
ま、確かに300年なんてそんなに古い?と言いたい気もします。私だって80年生きていますから(笑)。
私が月1で行っている鎌倉のエッセイ勉強会の家主さんのご先祖様は、頼朝が京から連れてきた雅楽士です。
雅楽士の血筋は脈々と受け継がれて、今も宮内庁の雅楽士だとか。
苗字は“多(おおの)”です。検索するとでてきます。
でもどうやら雅楽士も最後のようですよ。跡取りがいなくて、直系でない家主さんの息子に跡を継いで欲しいとの打診があったのを、断ったと言っていました。
その雅楽士さんの家には鎌倉時代の楽器があるのかどうか、興味のあるところです。笑
今年は猛暑のせいか、お花が少ないですね。
うちに週1で持ってくるお花も例年の半分くらいしかありません。寂しい~
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秋色に焦がれる (ぽこ)
2024-09-19 15:03:21
Madonnaさん、
ご無沙汰ご無礼はこちらの方ですのに、
早速のコメントを頂戴して恥じ入っております。
葉月、八月の半分はコロナ襲来と共にありました。年寄り二人が数日のタイムラグがあったとはいえ、同時に罹ったので、誰にも頼れぬ普通は自立を自負している苔むした老夫婦の家庭では、そのまま主婦の私に負担がかかって結構大変でした。
本当の身体状況の不具合は10日ほどで遠のきましたが、倦怠感がなかなかぬぐえず、何にもしたくありませんでした。
今も掃除は完璧白旗をあげて、洗濯と炊事だけ何とか普通にしております。

そんな中、そうなんです。葉っぱもみずみずしい花の彩が欠落したのは、もっとも辛かったですね。
やっと先日、ネットで山野草のお店からカワラナデシコ、、根っこと数個の蕾つきを取りよせました。昨夜届いて小さな鉢に植え替えたところです。
庭には秋の七草のなかで、薄(矢筈薄)、フジバカマ、萩が世話もしなくても、健気に凛と生きています。取ってくればいいのですが、まだまだやぶ蚊が多くて・・・
もうじきお彼岸ですから、花屋さんでは、桔梗、りんどう、とるこききょう、パンパースなど秋色をめいっぱい入手してそこから自分なりに覚醒していきたいと思っています。
Madonnaさんのお声がけがしっかり!というお声に重なって響きます。
ありがとうございます。
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