世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

わが背子は ・・・・

2010-09-04 | かってに万葉










わが背子は 仮廬作らす 草無くは
               小松が下の 草を刈らさね

                                            11   巻第一



     わがせこは かりほつくらす くさなくは
               こまつがしたの くさをからさね




ひと夜の宿を作る草がないのなら      
そこの松の下の草をお刈りなさいな
愛しいお方 ・・・・




今回は雑歌  といっても相聞ぽい歌だよね

きっと  夫婦の契りを交わしたばかりの旅の途中の歌だろうね
旦那の方が ひと夜の宿を作るために草を刈っているが
刈る草が無くなってきたみたい

そこで奥方が 「 そこの松の下の草を刈るといいわよ 」 って言っている
ただそれだけの歌だけど
夫婦の優しく暖かいやりとりを感じるし
その情景が目に浮かぶよね

ホントになにげない歌だけどイイ歌でしょ
万葉集の中で好きな歌のひとつです







訳の「愛しいお方・・・・・」というのは蛇足のような気がする
どうせ入れるなら 「 愛しいお方・・・・・・ウフ。。。 」
というくらいにまでした方が いいかも  ( ちょっとのりすぎかな? )
歌にも 背子とあるから入れてもいいのだけども・・・・

でも  これがないと通じないかもと思って
うーんと考えながら入れました





Easy Does It & Sister Moonshine