丈夫や 片恋ひせむと 嘆けども
醜の丈夫 なほ恋ひにけり 117
嘆きつつ 丈夫の 恋ふれこそ
わが髪結の 漬ぢてぬれけれ 118
巻第二
ますらおや かたこいせむと なげけども
しこのますらお なほこいにけり
なげきつつ ますらおのこの こいふれこそ
わがかみゆいの ひぢてぬれけれ
私訳 日本男子たるものが 片思いなどするものでないと嘆くのだが
その 「 しこのますらお 」 たる 日本男子は恋に苦しむのだ ・・・・
その嘆きながら ますらおサン が恋してくださるからこそ
私の髪結いの糸も 濡れて溶け 髪がほどけるのね 。。。。。
うーん
「 勝手にやっとれ」
と言いたくなりますね この二人・・・・
なんか今日は 相聞なんかやるんじゃなかった
舒明天皇か天智天皇の格調高い歌を
やればよかった ・・・・・・
と後悔しています
訳の 「 髪がほどけるのね 」 は勝手な付け足し
髪がほどけると恋されているという話がその当時あったらしい
だから付け加えました
いたずらっぽい恋のやりとりを感じる歌でしょ
それで 純粋で素朴さもあってイイ歌だなぁ
と思ってます
この時代の人々は 情感豊かに生活していたんだろうね
コクリ方 もこんな風だと おしゃれですよね
恋愛には 真剣さと気の利いた愛の言葉
それと
きれいな音楽が欲しいね
万葉集の相聞って
おおらかでイイよね ・・・・
たしかな愛