世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

しこのますらお

2010-09-25 | かってに万葉









丈夫や 片恋ひせむと 嘆けども
                    醜の丈夫 なほ恋ひにけり          117

嘆きつつ 丈夫の 恋ふれこそ
                       わが髪結の 漬ぢてぬれけれ           118 

                                    巻第二


      ますらおや かたこいせむと なげけども
         しこのますらお なほこいにけり


        なげきつつ ますらおのこの こいふれこそ
          わがかみゆいの ひぢてぬれけれ



私訳     日本男子たるものが  片思いなどするものでないと嘆くのだが
                  その 「 しこのますらお 」 たる 日本男子は恋に苦しむのだ ・・・・


     その嘆きながら ますらおサン が恋してくださるからこそ
            私の髪結いの糸も 濡れて溶け 髪がほどけるのね 。。。。。



うーん
「 勝手にやっとれ
と言いたくなりますね この二人・・・・

なんか今日は 相聞なんかやるんじゃなかった
舒明天皇か天智天皇の格調高い歌を
やればよかった ・・・・・・

と後悔しています





訳の 「 髪がほどけるのね 」 は勝手な付け足し

髪がほどけると恋されているという話がその当時あったらしい
だから付け加えました

いたずらっぽい恋のやりとりを感じる歌でしょ
それで  純粋で素朴さもあってイイ歌だなぁ
と思ってます
この時代の人々は 情感豊かに生活していたんだろうね
コクリ方 もこんな風だと おしゃれですよね

恋愛には 真剣さと気の利いた愛の言葉
それと
きれいな音楽が欲しいね

万葉集の相聞って
おおらかでイイよね ・・・・





たしかな愛