<あらすじ>
1902年、ロンドン。イギリスにはまだヴィクトリア朝時代の封建的な空気が漂っていた。上流階級の女性が仕事を持つことなどあり得なかったこの時代に、アーティストとして生きようとした一人の女性がいた。湖水地方で出逢った大好きな動物たちを描き、絵本として世に出すべく、出版社を訪ね歩くビアトリクス・ポター(レニー・ゼルウィガー)だ。良家の子息との縁談を断り続けたビアトリクスは32歳で独身、芸術的才能で自立することを願っていた。
ピーターラビットは知ってても、ポターを知らなかったわたしです。
ポターのはにかんだ笑顔がなかなかステキでした。
控えめでありながら、自分の信念をしっかりと持っている女性でしたよ。
描いた絵が動き出すなんて・・・
そして それに話しかけるなんて・・・なかなかのもんでした。
小さい時から、特別な引き出しをたくさん持っているんですね・・・
当時の社会の考え方やあり方を母親が一身に背負っておりました。
それにしても、いつの世も父親は娘にはいい理解者というかやさしいというか(笑)
彼女が売り出した農園を訪ねたときの風景は・・・
ピーターラビットのお話に出てくる風景そのものでした。
このお家もこの池も、ここからの風景も・・・
思わず”うわぁ~~”と叫びたくなるほどでした。
イギリスの風景が出てくる映画はどよぉ~んと曇っていて、小雨が降っていて・・・
なのに今回のこの映画はここがイギリスなの?ってくらいイオンがいっぱいの風景でした。いつかイギリスに旅することがあったなら、訪ねてみたい風景でした。
ポターがミセスになって、穏やかな暮らしの中でピーターラビットのお話を書いたのだと思わされました。まさかあんなことがあって・・・
彼女がミスのままで終わるかと思わされたのですが・・・
映画の始めに彼女が絵の具を溶いて、線を引きながら絵の具の色合いをみる。
そして 筆を洗った水がパァーとブルーに変わる・・・
なぜがとってもドキドキしました。
また 絵を習いたいなぁ~と思った瞬間でした(*^^*)
見終わった後には、自然の風景と共になぜか穏やかな気持ちの残る映画でした。
帰ってきてから、ピーターラビットの本を探したことは言うまでもありません(笑)