「美」を愛する人へのメッセージ

岩国市を中心に「いろ・色・パステル画」展を開催しています。また、「美」という大きなテーマに向かって発信していきます。

「渋谷へ」

2010-12-22 14:21:21 | 東京周辺


「六本木」からその後「渋谷」へ向かいます。画像を見るとわかりますが。「渋谷」は人で一杯です。


「人」と言う流れが町全体を流れていて、大きな「大河」のようにも見えます。



駅前では、小さな「コンサート」のようなものをしていて、町全体がとても華やいだ感じがします。


こうしたところに、若い人がむらがってくるのも、理解できるような気がしました。


以前「ニューヨーク」に行った時、いろいろな人種の人がいて、とても「エネルギシュ」なものを感じましたが、それに近いものが感じられます。



その駅から歩いて10分ぐらいのところに、「Bunkamura ザ・ミュージアム」があります。


そこで今、「モネとジヴェルニーの画家たち」展を開催しています。それを是非見たいとこの場所に来ましたが、やはり「モネ」の人気は大変なものがあり、たくさんの人が来ていました。


日本人は「印象派」の画家がとても好きで、その「光」をテーマにしたものが日本人の目にはとても理解しやすいものがあるのではないかと思っています。


特にこの「モネ」は「自然」をテーマにした作品が多く、そうしたことも人気の一つの要因になっているようです。


「モネ」の絵画展を見てまわって思ったことですが、彼は同じ題材を何度も繰り返して描いています。



「積みわら」の習作シリーズでも、時間を変えて描いたり、季節を変えて描いたりして、その絵画に対する真摯な研究態度がわかるような軌跡が確認できます・


「ゴッホ」もそうでしたが、こうした偉大な人ほど同じことを「繰り返し、繰り返し」行っていて、その探究心は人並みではありません。




我々「凡人」はすぐに、「彼らは天才だから私たちとは違う」と言う言葉で片付けてしまいますが、それは大きな過ちで「続ける」「繰り返す」ことの重要性を教えてくれているようで、とても勉強になりました。


また、彼らの絵から私なりに「絵のヒント」らしきものがわかり、大きな収穫でした。


こうしていろいろな作家の作品を見ることは、絵を描く人にとってとても大事なことのように思われて仕方がありません。


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「ゴッホ展」

2010-12-22 08:55:00 | 東京周辺
 
はじめまして。私たちは岩国市を中心に「いろ・色・パステル画」展を行っているものです。気持ちを入れ替えるためにこのブログを使うことにしました。以前のブログを見たい方はこのサイトを押してください。 「美」を愛する人へのメッセージ





さて、以前のブログの続きをすすめたいと思います。12月10日(金)に東京に行き、まず午前中に「ホキ美術館」へ行きました。その後「六本木」に行き、「国立美術館」で行われていた「ゴッホ展」を見に行きました。

皆さんもご存知のように「ゴッホ」は世界中に知られている画家の一人ですが、どうしてこれほど彼の名前が広がったのかは意外と知られていません。


「知っている画家を言ってみてください。」と質問すれば、出てくる画家に「ピカソ」「ゴッホ」「ダ・ヴィンチ」という画家が出てきてその名前は知れ渡っています。

それとおもしろいことに絵を描かない人の画家に対するイメージがとても偏っていて、「画家イコール貧乏」というパターンが出来上がっていることです。

確かにこの「ゴッホ」にしてもあまり生前はめぐまれていなかったかも知れません。しかし、周囲に彼を支える人がいたのでこれほど名前が世の中に出るようになったのです。


「ピカソ」は皆さんよく知っているように、とてもめぐまれた一生を送り、その画家の悪いイメージを払拭してくれる存在になっています。




「ゴッホ」はわずか9年間しか油絵を描いていません。しかし、その凝縮された9年間にどのように絵を研究していったかがわかるようになっていたのも、今回の「ゴッホ」展の特徴だったと思います。


いろいろな画家の模写や、日本の浮世絵を手本にした作品があり、たゆまない研究を重ねていたことがわかります。


一見、誰の意見も耳にしないような「ゴッホ」でしたが、人一倍人の影響を受けていてことがわかりました。


会場には「ゴッホ」が「ゴーギャン」と何日間過ごした部屋の再現が作られており、とてもよく理解できました。


意外と小さな部屋で過ごしていたことがわかり、こうした工夫はこれからの美術館のあり方を示していました。


ところで、「ゴッホ」が、これほど世の中に出た理由を、私の知っている限り述べてみたいと思います。




皆さんも知ってのとおり、ゴッホには弟の「テオ」という存在がありました。「ゴッホの手紙」とい本を読めば、「ゴッホ」と「テオ」のとても深い関係がわかります。


「テオ」から生活費やえのぐ代を出してもらって、「ゴッホ」は絵が描けたわけですが、「兄は絵の天才だ」と思っていた「テオ」にとって、その援助は必然的なものだったようです。


そして「ゴッホ」の自殺後、この「テオ」もすぐなくなるわけですが、その後を「テオの妻ヨハンナ」が「ゴッホの作品」を世に出すようになります。

「ゴッホ」の作品のすばらしさに同調し、作品の保存や本の出版等彼の死後大活躍します。


いろいろなところでの「ゴッホ展」の開催は、この「ヨハンナ」の力によります。


このように人は一人では絶対に大成することができませんし、必ず人と人とのつながりがあります。


そうしたことを考えながらの今回の「ゴッホ展」を、「見る」ことを通して、学べたのではないかと思っています。


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