2019年の一回目の記事は、今回の旅で花展と絵画展について感じたことがあります。
大根島にある由志園の日本庭園で、假屋崎省吾の華道展が開かれていました。
テーマは「花札の図柄を大胆な作風と独特の色彩感覚で作り上げた世界観」。
約10点以上の作品があり見ごたえのあるものでした。
花展の花は、いつもテーマやイメージがあり、それに即して花の形や作品が構成されるような気がします。
もし、自然に咲いている花をそのまま生けても作品としては成り立たないように思いますし、
伝統的な生け花さえ、自然のあるがままを行けると言いますが、生ける人によって構成された作品になっています。
一方絵画では、写実的な絵はありのままの絵を忠実に再現しています。
そこに作者が、心を動かされた一景があり、描き手が持つオリジナルの色と構成だけで、見る者の感銘を与えています。
絵画の中には、テーマを決めたものや作者の主張するものもありますが、
写実的な絵で人の心を動かしてしまうのは、花展と絵画展の違いのように思った旅でした。
足立美術館では、橋本関雪展が開催されています。生き物がリアルに描かれており作者の動物に対する愛情と鋭い観察力を感じました。
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