Hさんが描いたこのデッサンには、ある種の「落ち着き」と「少女」のような目が感じられます。
あたかも「本」の中に入り込んでいくようなモデルの意識を感じ取るような作品になっています。
同じHさんが描いた「裸婦」をテーマにしたものですが、「隠された思い」を絵画というものを使って我々に伝達しているようにも見えます。
Oさんが油絵で描いた作品ですが、モデルから感じ取られる「生き様」のようなものを描こうとしているのが良くわかります。
こうした「裸婦」を描く場合には。そうした「生き様」のようなものが感じ取ることができにくく、Oさんは人の「存在」という形で対象物を捕らえているように見えます。
もう一人のOさんの作品ですが、水彩を使ってあたかも「動画」のような効果を狙って、2枚の作品を一つの額に入れているやり方を使っています。
上の部分から下の部分へ、下の部分から上の部分へ、というように見る人の目が動き、そこに「動画」に近い効果が出ているのがわかると思います。
Mさんの作品ですが、「お孫さん」を描いたものでしょうか。愛らしいその表情と、無垢な瞳は作者の思いがとてもよく表れています。
油絵で描かれたこの作品には、「お孫さん」との距離の近さがとてもよくでていて、作品自体がとても強いものになっています。
このように、見る人にいろいろなことを感じさせる絵画は、「生きる喜び」や「表現の自由」を我々に教えてくれ、心豊かな世界へと我々を導いてくれます。
「人の感性」が交錯しあうそうした空間にひたると、今までに気づかなかったものを発見し、それを味わうことができます。
「美」とは、そうした「違う感性」の交錯する場所だといってもいいのではないでしょうか。
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