英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

クールビズ短編集

2007-07-09 | イギリス
「棄ててきた女」
異色作家短編集 アンソロジー/イギリス編


「イギリス的」って、なかなか一言では説明が難しいものですが、こうやって集めたものを読むとやっぱ「イギリス的」なんですよね。(答えになっていませんが)

・ 時間の縫い目(ジョン・ウインダム)
美しい庭の風情が丁寧に描かれています。でも立派なSF。

・ 水よりも濃し(ジェラルド・カーシュ)
極めて合法的な殺人をやりとげたはずだったんですけどね・・・。牡蠣はやっぱり真冬の広島で・・・。

・ 煙をあげる脚(ジョン・メトカーフ)
突然多発する船の遭難。記述が痛い!

・ ペトロネラ・パン--幻想物語(ジョン・キア・クロス)
とある町の赤ちゃんコンテスト。見かけた美しい赤ちゃんは・・・

・ 白猫(ヒュー・ウォルポール)
ネコはやっぱり考えてることがわからない・・・。ちょっと月並みかな。

・ 顔(L・P・ハートリー)
一番読み応えがあった作品。描き続けた空想上の女性とそっくりな顔が次々と・・・・。

・ 何と冷たい小さな君の手よ(ロバート・エイクマン)
これが一番恐かった。でもいますよね。携帯電話に支配されてる今の人たち・・・。

・ 虎(A・E・コッパード)
サーカスって、それだけで物語。

・ 壁(ウィリアム・サンソム)
これって古典的なマンガのオチなんですけど・・・。

・ 棄ててきた女(ミュリエル・スパーク)
会社に何か忘れ物をした気がしたら・・・・・ご注意ください。

・ テーブル(ウィリアム・トレヴァー)
骨董商が買った古いテーブルにまつわる人間模様。

・ 詩神(アントニイ・バージェス)
シェイクスピア研究家がもう一つの地球に降り立ち、作品誕生の証拠を掴むはずが・・・。

・ パラダイス・ビーチ(リチャード・カウパー)
これってAQUOS亀山フルスペックハイビジョンパネル?