英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

言葉の迷宮の中で殺人が起こる・・・

2012-04-17 | イギリス


レジナルド・ヒル「死者との対話」


地元新聞社と図書館が主催する短編小説コンテスト。応募作の一次審査を担当していた司書の手が止まった。書かれている内容が、最近起きた死亡事件とそっくりなのだ。偶然なのか、新聞記事をもとに書いたのか、それとも・・・・。単なる疑問は、不安に変わっていく。別の日に届いた応募作品の中にも死亡交通事故の内容が細かく描写されていたのだ。そして、決定的な殺人事件が・・・・。
今回の主役は駆け出し刑事のハット。大学出のインテリ刑事としてパスコーには親近感を抱いているが、誰もが恐れるダルジール警視との距離感にはすこぶる悩んでいる。どうも彼は、警察の内部情報をマスコミにリークしていると、ダルジールから疑われていると感じているのだ。そんな彼が夢中になっているのが、図書館の美人司書ライ。彼女をデートに誘おうと必死なのだが、例の事件の捜査でなかなか距離は縮まらない。相当な学識があり、言葉遊びに精通していると思われる犯人は、いつしかワードマンと呼ばれるように。警察はワードマン事件解決の糸口さえ掴めない。動機が分からないのだ。被害者に共通するものも。しかもワードマンが目指すゴールはずいぶん先にあるようだ。そして、再び殺人が・・・。今度は図書館に近い関係者が被害者だ。
言葉を屈指した謎解きゲーム。大卒警部パスコーの本領発揮かと思えるが、彼はイマイチ集中できない。それは・・・・、あいつが近づいて来たからだ・・・。
パスコー警部に代わって読者がそこの謎解きにチャレンジしたいのですが、まあ、翻訳ですから・・・、ねえ・・・。でもそれを差し引いてもなかなか読ませる作品です。
ラストは・・・ワッ!ほんまでっか!!です。








名残の桜

2012-04-17 | 日常



まだ植物公園だったら咲いてるよ。
暖かさに誘われて2週連続のお花見です。


桜はどこじゃ・・・


いっぱいじゃ・・・


ここなら1本独占じゃ・・






風が吹くと、花びらが舞い落ちる
それをすくおうと行ったり来たり・・




花にばかり目が行きますが
新緑もそろそろ・・・・