ケイト・モートン「リヴァトン館」
2年ぐらい前のこと福岡、天神のジュンク堂で地味で小さなブックフェアをやっていた。
書店員が選ぶ、売れると思ったけどあまり売れなかった本フェア・・・みたいなタイトルでしたが、
そのコーナーに平積みされていたのがこの「リヴァトン館」(単行本)でした。
メイドブームと本国イギリスでベストセラーとなっていることから「売れる」と踏んだのでしょうか・・
今回読んだのは、その文庫版です。もちろん昨年出た「忘れられた花園」がすごく良く、
それが購入動機なのですが・・・・
このランダムハウスの文庫シリーズって、ちょっとロマンス物の臭いがきつ過ぎて、男として書棚に近寄りがたい雰囲気がしますよね。
このままだと文庫版も売れないのではないかいな、なんて余計な心配をしちゃいます。
中身はというと・・・
面白いんです。
貴族のお屋敷に奉公に上がったメイドの目を通して描かれるアッパーな身分の家族たちなのですが、戦争に巻き込まれることでだんだんとその「古き良き」に軋みが生じ、そして行き詰った果てに・・・・
どうしても「忘れられた花園」と比較して見ちゃうので・・・ちょっと辛口になってしまうかも
先に単行本で読んでいたら違った印象だったかな。