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マリー・フィリップス
「お行儀の悪い神々」
原題は「Gods Behaving Badly」
アルテミス、アポロン、アプロディーテ、ヘルメス、アテナ、ヘパイストス、ゼウス・・・お馴染みオリンポスの神々は、なんと現代のロンドンで、汚いフラットに集まって共同生活を送っていた!長い年月、人間から顧みられることが、崇められることがなくなった神々は、次第に自慢の神通力が衰え始め・・・・、何とも怠惰で猥雑な生活を営んでいるのです。そこに登場する人間の男女。まったくイケテナイ男と、まったく美人でない女・・・。ひょんな企みから、アポロンがその女にゾッコンに。そこから全世界の終末物語が始まる?のです。
ハムステッドの丘でアルテミスが犬の散歩をさせている。絶世の美神アプロディーテは風俗業(テレフォンS●Xサービス)でお金を稼いでいる。ヘルメスは携帯電話を一時も離さずにいる。地下鉄エンジェル駅のホームが死者の世界への入り口となっている。・・・・・・ 神代の時代から生き続けている神々。老いることもなかった彼らが、次第に将来に不安を感じ始め・・・そして・・・。
ラストのトラファルガー広場での場面。天照大神の天岩戸(あまのいわと)のお話を思い出しちゃいました。その点では日本の神々の方が、よっぽど創造力に富んでいますね。それに日本の神様は八百万(やおよろず)もいるし。普段から生活の中で人間と共存できているしね。
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