快晴の日曜日は家族で門司港レトロへ。
何度も足を運んでいるエリアなので、今更感はありますが、観光しましょう。
まずは腹ごしらえ。
名物「焼きカレー」をいただきましょう。
これが焼きカレー。
喫茶店で提供が始まった焼きカレー、ようするに卵とチーズがトッピングされたカレードリアという感じです。
レトロ地区といえば洋館が有名ですが、
けっこう気になる建物がこのホーム・リンガー商会です。
建物自体は古くないのですが、ちょっとピンクがかった色がかわいいです。
ホーム・リンガー商会自体は有名なグラバー商会の社員だったエドワード・ホームとフレデリック・Z・リンガーが明治元年に起こした会社です。今でもロイズの保険代理業や貨物検査をここ門司港で行っています。LLOYD,S AGENCYの白文字が異国の港町っぽいですね。
門司港側から渡船に乗って下関側に渡ります。往来の激しい関門海峡の航跡を横切る渡船はけっこうスリルがあります。
さて、これは何でしょうか?
唐戸市場です。
ふぐのセリで有名ですが、土日はこのように観光客でごったがえします。
みんなのお目当ては、寿司だったり、焼き物だったり、潮汁だったり・・・。
色々な海の幸があちこちでジュージュー。
どこか東南アジアの屋台村のようです。
右側にぶら下がっている写真を拡大してよく見てみたら、
石塚英彦とパパイヤ鈴木が写っていました。
ここからバスで2停留所ほど移動。
下関側から眺める関門橋です。
関門橋の下をしばらく歩いていくと、みもすそ川公園に出ます。
ここは源平合戦で安徳天皇が入水した場所。
幼い天皇を抱いて海中に消えた二位尼(平時子)の辞世の歌です。
二位尼辞世
今ぞ知る
みもすそ川の
御ながれ
波の下にも
みやこありとは
ふと振り返ると道路上を赤い車両が横切って行きます。
「あっ!ロンドンバスだ!」
そうでした、迂闊でした。
ここ下関ではダブルデッカーの旧型車両「ルートマスター」が無償貸与されて、お休みの日に運行されていることを忘れていました。本国イギリスでも定期路線からは引退しているバスに乗れるチャンスだったのに残念!
写真だけでもと走りましたが、正面を撮ることは出来ずお尻姿だけです。乗り降り自由のステップが懐かしいですね。
幕末、尊皇攘夷をかかげる長州藩はここ壇ノ浦から外国船に向けて砲撃を行い、海峡封鎖を行いました。これに苛立ったイギリスは米、仏、蘭と連合軍を作り攻撃、長州陣地を完璧に叩き潰したのでした。それから約150年、下関でのどかにルートマスターが走っているのを見るとちょっと感慨深いものがあります。
さて、今度は下関側から門司側へ関門トンネル人道を通って戻ります。
トンネルの長さは800メートル。
現在、人道は無料。ウォーキングを楽しむ地元民もちらほら。
トンネル途中にある福岡/山口の県境です。
トンネルを抜け、エレベーターで地上に上がると、若松屋という小さな茶店があります。この店頭で売っている「おでん」がちょっとしたB級グルメ的な美味しさで有名なのです。この日は、厚揚げ、玉子、ちくわを購入(各105円)。海峡を眺めるベンチで、甘く味付けされたおでんを食しました。
ここからはトロッコ列車「潮風号」(使われなくなった引込み線を利用した観光鉄道)でレトロ地区に戻ります。
ここでお笑い芸人、芋洗坂係長と遭遇。ん?去年ハウステンボスでも遭遇したぞ・・・。
JR門司港駅です。
重要文化財に指定されています。洗面所、便所、貴賓室、待合室などが昔のままの姿で残されています。関門トンネル人道の両端に置かれたスタンプを駅のインフォメーションで提示すると、トンネル制覇の記念証をいただけます。
旅の起点、終着点としてターミナルのホームは独特な味わいがあります。
ちょっと馬鹿にしていた観光でしたが、
まだまだ見逃しているところもけっこう発見。
海峡を行き来するとまた違った街が見えてくるもんですね。
今度は絶対にルートマスターに乗ってやる・・・・・。
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