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ジョー・ヒル「20世紀の幽霊たち」
書評でのあまりの賛辞、そして英国幻想文学大賞受賞の言葉に惹かれての購入です。
正直言ってホラーは苦手なのですが、食わず嫌いはいけない!ということで・・・。
冒頭の「年間ホラー傑作選」は確かに怖い。ホラー雑誌を編集する男の目に留まったひとつの作品。その作家に会える日が訪れたのですが・・・・。続いての表題作「二十世紀の幽霊」は、怖いと言うより映画館に対する愛が感じられるニューシネマパラダイスのようなお話。出てくるディズニー映画はあの「ファンタジア」ですね。そして「ポップアート」。これは・・・これってホラー?シュールなんだけど何だろうこの脱力感は・・・。「蝗の歌をきくがよい」にいたっては・・・パロディ!じゃ・・・・カフカじゃあ・・・。
後半では「ボビー・コンロイ、死者の国より帰る」が良かったな。ゾンビ映画の撮影現場での大いなる「やり直し」の物語。
ホラーと思って読むと、ちょっと肩すかしを喰らいます。怖さだけでは、ロアルド・ダールなんかの方がぜったいに怖かったり。でも多彩な手法を持った書き手であることは確か。
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