楽しい本を見つけました。
チャールズ・ディケンズ
「英国紳士サミュエル・ピクウィック氏の冒険」
これはC・ディケンズの出世作と言われる「ピクウィック・クラブ」の抄訳です。このピクウィック・クラブ、1836-1837年にかけて月刊分冊版にて発行された小説で、当初は数百部しか売れなかったものが、号を重ねる毎に人気が増し、最後は大変な反響を呼んだというものだそうです。主人公ピクウィック氏のスタイルを真似る者が続出するという人気ぶりだったとか。訳者梅宮氏によれば、この作品の魅力が日本では今ひとつ理解されてないという思いから、抄訳というよりむしろ翻案にちかいやり方で枝葉の話を割愛し、理解しやすいように話をぶった切って再構築した訳ということです。完訳が良いに決まってますが、ボリュームや訳の古さに尻込みして食わず嫌いになることに比べればこれは「あり!」だと思います。というか、大変楽しい時間を過ごすことが出来ました。
物語は、ピクウィック・クラブの創始者であり会長であるサミュエル・ピクウィック氏が、三人のメンバーとともにイギリス各地を廻り、そこで見聞きしたことをクラブに報告するという計画から始まります。メンバーとは女好きなタップマン氏、詩人肌のスノッドグラス氏、そしてスポーツ万能?のウィンクル氏の三人。そして途中からピクウィック氏の従僕を勤めるサム・ウェラー。
次から次に巻き込まれる珍事件。突然決闘を申し込まれたり、女子寮に忍び込むはめになったり、宿に戻れば見知らぬ婦人と相部屋になったり、意図せず下宿屋の未亡人と婚約しちゃったり、それがもとで婚約不履行の訴訟を起こされたり、そんでもってフリート監獄に入れられちゃったりと ドタバタが2重3重と続きます。でもピクウィック氏はいつもスローで平然。とにかく「間違ったことは大嫌い!」というけっこうプリンシプルなオヤジなのです。前にご紹介した「ボートの三人男」がどちらかと言うと斜に構えたユーモアなのに対し、このピクウィック氏なかなか精力的に人生を楽しんでますね。
次は是非完訳を!と調べてみると・・・筑摩文庫版は・・・絶版ですか・・。
チャールズ・ディケンズ
「英国紳士サミュエル・ピクウィック氏の冒険」
これはC・ディケンズの出世作と言われる「ピクウィック・クラブ」の抄訳です。このピクウィック・クラブ、1836-1837年にかけて月刊分冊版にて発行された小説で、当初は数百部しか売れなかったものが、号を重ねる毎に人気が増し、最後は大変な反響を呼んだというものだそうです。主人公ピクウィック氏のスタイルを真似る者が続出するという人気ぶりだったとか。訳者梅宮氏によれば、この作品の魅力が日本では今ひとつ理解されてないという思いから、抄訳というよりむしろ翻案にちかいやり方で枝葉の話を割愛し、理解しやすいように話をぶった切って再構築した訳ということです。完訳が良いに決まってますが、ボリュームや訳の古さに尻込みして食わず嫌いになることに比べればこれは「あり!」だと思います。というか、大変楽しい時間を過ごすことが出来ました。
物語は、ピクウィック・クラブの創始者であり会長であるサミュエル・ピクウィック氏が、三人のメンバーとともにイギリス各地を廻り、そこで見聞きしたことをクラブに報告するという計画から始まります。メンバーとは女好きなタップマン氏、詩人肌のスノッドグラス氏、そしてスポーツ万能?のウィンクル氏の三人。そして途中からピクウィック氏の従僕を勤めるサム・ウェラー。
次から次に巻き込まれる珍事件。突然決闘を申し込まれたり、女子寮に忍び込むはめになったり、宿に戻れば見知らぬ婦人と相部屋になったり、意図せず下宿屋の未亡人と婚約しちゃったり、それがもとで婚約不履行の訴訟を起こされたり、そんでもってフリート監獄に入れられちゃったりと ドタバタが2重3重と続きます。でもピクウィック氏はいつもスローで平然。とにかく「間違ったことは大嫌い!」というけっこうプリンシプルなオヤジなのです。前にご紹介した「ボートの三人男」がどちらかと言うと斜に構えたユーモアなのに対し、このピクウィック氏なかなか精力的に人生を楽しんでますね。
次は是非完訳を!と調べてみると・・・筑摩文庫版は・・・絶版ですか・・。
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