別に、茶々子に謝罪するわけじゃないわ。
とても素敵な本を読み終えたので、感想を残しておきます。
通勤途中に少しずつ読み進め、やっと読み終えました。上下巻あわせて600ページ。そんなに長くはない小説ですが、一月あまりかかってしまいました。
面白くなかったからではありません。むしろ反対で、物語の中に引きずり込まれ、ぐったり疲れ果ててしまったからです。
小説家にとって真の贖罪は可能なのか、という最終章を読んだあとは、しばらく茫然としていました。
まさか、こんな厳しい結末だとは予想していなかったからです。
安易に自分を宥そうとない主人公の毅然とした姿には尊敬を覚えました。
また、思春期の少女らしい潔癖さや頑迷さ、痛々しいまでの自意識には、遠い昔の愚かだった自分の姿を見ているようで、苦しくてたまりませんでした。
「つぐない」という邦題で、最近まで映画館にかかっていましたが、残念ながら見逃してしまいました。
この思索的な作品をどうやって映像化したのか、意識の流れを映像化するのは可能だったのか、そんな疑問も湧き上がります。
ずしりと重く、だけど小説の面白さを味わえる小説でした。
とても素敵な本を読み終えたので、感想を残しておきます。
通勤途中に少しずつ読み進め、やっと読み終えました。上下巻あわせて600ページ。そんなに長くはない小説ですが、一月あまりかかってしまいました。
面白くなかったからではありません。むしろ反対で、物語の中に引きずり込まれ、ぐったり疲れ果ててしまったからです。
小説家にとって真の贖罪は可能なのか、という最終章を読んだあとは、しばらく茫然としていました。
まさか、こんな厳しい結末だとは予想していなかったからです。
安易に自分を宥そうとない主人公の毅然とした姿には尊敬を覚えました。
また、思春期の少女らしい潔癖さや頑迷さ、痛々しいまでの自意識には、遠い昔の愚かだった自分の姿を見ているようで、苦しくてたまりませんでした。
「つぐない」という邦題で、最近まで映画館にかかっていましたが、残念ながら見逃してしまいました。
この思索的な作品をどうやって映像化したのか、意識の流れを映像化するのは可能だったのか、そんな疑問も湧き上がります。
ずしりと重く、だけど小説の面白さを味わえる小説でした。