茶々日和~まったりしましょ~

愛犬茶々(Mダックス・メス)とのまったりした暮らしと、趣味の観劇記です。よろしくお願いします。

三銃士

2011-07-26 17:06:11 | 舞台・コンサート
ちょっと遅くなりましたが、感想です。
まず、面白いです。
お正月の「ゾロ」みたいな感じかな?
夢と友情と冒険と恋。
あくまでエンターテイメントです。
もともとの原作が新聞に連載されていたものだから、そんなもんでしょう。
プロテスタントvsカトリックという、ちょっと重たい背景がチラッと顔を覗かせていますが、あくまで「背景」。
シリアスにそこを追究したりはせず、あっさり、リシュリュー山口さんの「聞かせどころ」として観るのが正しい見方です。
山口さんのナンバーは、みんな格好いいです。
ロックです。
ふと、「キャッツ」の初演を思い出しました。
杖?にマイクが付いていて、「プロテスタントどもを殺せ」とロックで煽るどころなんか、なんだか懐かしさがこみ上げてきます。
歌詞はとんでもないんだけど、若い頃慣れ親しんだテイストがなんともいえずいい感じです。
橋本さん、石井さん、岸さんの「アラフォー戦隊四十四」(石井さん命名)ならぬ「三銃士」の面々は、みなさん濃いですよ。
もともと三銃士は、三人組が父親代わりにダルタニアンを見守り育てる話だから、暑苦しい親父でいいんですけどね。
石井さんは、最初の出番から汗だくで、汗が飛び散っていたし、岸さんはつばが飛んでました。
橋本さんも、負けず劣らず濃いのですが、二枚のアラミス(石井さん)がむしろ三枚目に見えるくらい、ちょっと色気がありました。
ミレデイとのロマンス担当だからなのかな?
この三人がうたう「一人はみんなのために」というテーマはいい感じです。
味わい深いコーラスです。
ミレデイの瀬奈さんは、「エリザベート」以来でしたが、当時感じた違和感は少し薄れていました。
役柄的なものかな?
強いけど本当は脆い(ようには見えませんが)ミレデイは、ちょっと宝塚的だから。
銀橋の渡り方が堂にいって、目配りとか流石で、なんだかファンになっちゃいそう!でした。
井上君がイベントで言ってましたが、「男なんてクズばっかり」とか「若くて純粋?それが何なの?」とかの捨て台詞がドキドキします。
井上君は、そんな濃い三銃士の中でもまれて成長するダルタニアンを好演しています。
彼もすでに32歳。
でも、ちゃんと十代に見えます。
少し痩せちゃったかな?と思ったのですが、濃い三銃士たちに囲まれて、コメディタッチのダルタニアンを楽しそうに演じていました。
日曜日にチラッと書いた坂元君ズルいは、チラシやパンフレットの写真を見ればわかりますよね。
実際すごい。
一緒に登場するバッキンガム公役の伊藤さんが背が高くてイケメン風なので、坂元君のチビ坊主がすごく映える?のです。
カツラだけで笑いを持って行っちゃうなんて、ズルいでしょ?
でも、演技もすごくコミカルで、楽しい。
井上君が歌っているのに、なんとなく、坂元君が気になってしかたないというのは、もしかして邪道?
坂元君は進行役もやっていて、こっちも元気いっぱい道化役に徹しています。
先日はファンクラブ貸切公演だったのを意識して、「あなた達の大好きなダルタニアン」という、字余りの台詞で笑いをとり、客席を味方につける鮮やかさ。
坂元君のいいところは、歌詞が明瞭なところ。
進行役はぴったりです。
このあまりに濃い人々の中、本当は濃いはずの吉野さんが、イマイチ薄く感じました。
扱い方があまり重くないせいもありますが、残念な感じでした。
暇を見ながら書き足していたので、長くなりました。
とりあえずおしまい。
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