今年5月に新国立劇場で行われた日本初演の公演が、来週BSで放映されます。
12月3日の深夜、BSプレミアムシアターです。
「探し屋ジョニー・ヤマダ」と同じ枠ですね。
しかし、午前0時30分からという、ものすごい時間帯。
リアルタイムでなんか、絶対無理です。
どういう人を視聴対象にしているのか、意味不明です。
今時は、録画視聴が当たり前だから、ディープな視聴者向けの番組は、深夜に押し込めているのでしょうか?
BSプレミアムシアターは、劇場公演を放映してくれる数少ない番組で、とても貴重です。
特に私は、地方出身だから、若いころは舞台に飢えていました。
当時は、定期的に地方公演に来てくれ劇団識四季を、首を長くして待っていたものです。
(今の四季アレルギーは、その反動?)
私は、舞台ってこんなに楽しいんだよって知ってもらいたいから、こういう番組はもっと増やしてもらいたいです。
チケット対策に、宣伝のための番組は結構作られているけど、舞台そのものの放映は全然です。
権利とかいろいろあるのだろうけど、こんなにすごいよ、楽しいよ、というのを知ってもらうための努力をすべきだと思うのです。
さて、この作品の舞台は、オランダ・アムステルダム。
街の小さなパン屋の、ユダヤ人のパン職人(増岡徹)と、そこで働くパレスチナ人青年(井上芳雄)との心の交流と葛藤を描いた作品です。
人種や宗教の壁を超えた人と人とのつながり、人間にとって本当に大切なこととは何かを考えさせてくれる、心がきりきりするような、セリフ劇です。
重たいから、録画して、気持ちが元気な時にじっくり見るのをお勧めします。