昨日は、疲れて続きが書けませんでした。
(人身事故で東海道線が止まっていて、千代田線経由で帰ったのですが、電車が混んでいて座れませんでした)
家事の合間を時間をぬって、感想の続きです。
といっても、まだちゃんと頭の中が整理できていないので、思いつくままのメモみたいなものです。
井上芳雄君のシドニー・カートンがすごく自然で、まったく違和感がありませんでした。
飲んだくれで自堕落なのに、なぜかこぎれいなのはどうかな?と思うのですが、「この世はまともじゃない」という思いから、真面目に生きることができない、あるいは、誠実であるからこそ、世の中が生きづらくてどうしようもない人間を体現していました。
飲んだくれの役は、もう、ずいぶん演じているから、なかなかうまいです。
そんなカートンが、ルーシーに出会って、その純粋無垢な心にふれ、変わっていく。
だから、最初のカートンは、もっともっと汚らしくてもよかったと思うのです。
二幕の、カートンの端正なコート姿は、永遠のプリンスキャラを印象付けるものでした。
文句なしに、かっこいいです。
私が涙がとまらなくなったのは、処刑前のシーン。
「私が死ぬことで、共和国にどんないいことがあるの?」と嘆くお針子との最後のデュエットの場面。
与えられた愛を死の直前の彼女に与えることで、彼の選んだ運命は、ルーシーやダーニーのためだけではなかったんだって気付かされました。
螺旋階段を登るカートンのすがすがしい笑顔で舞台が終わるので、悲しいんだけど、重たいんだけど、なんとなくホッとするのです。
そうです。
このお話は、おそらく、ハッピー・エンドなのです。
たぶん。
浦井健治君のチャールズ・ダーニ―。
なんか、この人、すごくお馬鹿なお方です。
お馬鹿、天然、残念?
なんで、ルーシーはこっちを選んだのか?
永遠の謎のような気がしてしまいました。
もちろん、正義感が強く、人間に対する信頼や愛情を持っていて、誠実で、優しい人間です。
しかも、ハンサム。
でも、行く先々で問題をひきおこすトラブル・メーカー。
もちろん、ダーニ―には何の責任もないことだし、無謀にもフランスへ渡ってしまうのは、忠実な召使いを救うためだから、馬鹿馬鹿言っては申し訳ないんだけど。
……やっぱり、困ったちゃんです。
そして、浦井健治君にぴったりなのでした。
二人に愛される、ルーシー役は、すみれさん。
一幕目のはじめのソロは、正直、「へ?」でした。
でも、だんだん落ち着いてきたのか二幕目は堂々としていていました。
ルーシーも、正直、よくわからないキャラですよね。
純粋無垢な天然のお嬢様なんでしょうが、意外としたたかな女だったかも、と、思うのは、すみれさんのイメージ?
彼女の残念なところは、日本語の発音がダメなんですよね。
なんか不自然で、聞いていてもぞもぞしてくる。
ずっとアメリカで生活されていたから仕方ないんだけど、頑張ってもらいたいです。
以上、メインの三人について。
続きは、また、あとで!