服部譲二指揮、フィルハーモニー管弦楽団、ヴァイオリン独奏:サラ・チャン。2009年5月7日。ロイヤルフェスティバルホール。
Grieg: Peer Gynt, Suite No.1, Op.46
Bruch: Violin Concerto No. 1 in G minor, Op.26
Beethoven: Symphony No. 7 in A, Op. 92
Joji Hattori: Conductor
Sarah Chang: Violin
Philharmonia Orchestra
午後まで待つと、ソリストの真正面最前列に空きが出たので、チケットを購入。
サラの使用楽器はガルネリ、ということであるが、ホールが広いためか、2m程度の距離で聴いても「やかましく」は無く、寧ろ音色の豊かさに関心する。いくつかの音は脳の特異的な場所を刺激するかのようで、涙が出そうになる。
サラの手はとても小さいことに気づく(サイン会で、思わず手の写真を取らせていただいた)。また、トリルは、まるでビブラートのような手の動きから出てくるのが不思議であった。
五嶋みどりの妹弟子にあたるが、みどりが演歌なら、サラは田舎風(失礼!)フラメンコである。衣装が派手なピンクだったからそんな風に思うのか。とにかく、豪快な演奏である。
「天才」という人種は確かに存在するのだろう。彼らは生まれた時から何かが違うはずだ。ただ、サラしかり、みどりしかり、ジョシュア・ベルしかり、親をはじめとした周囲のサポートが重要であることは論を待たない。才能と環境が揃って初めて人間は開花することが出来るのだとつくづく思う。
それにしても、ロンドンでこのように多くの才能豊かな人々に出会えることに感謝!