エサ・ペッカ・サロネン指揮、フィルハーモニア管弦楽団、ヴァイオリン独奏:クリスチャン・テツラフ。2009年5月28日。ロンドン、ロイヤルフェスティバルホール。
Berg: Violin Concerto
Mahler: Symphony No.6
Esa-Pekka Salonen: Conductor
Christian Tetzlaff: Violin
Philharmonia Orchestra
このところ、コンサートばかり行っているのだけれど、サロネン&テツラフ、ということで出掛けた。
ベルクは、良く分からないので、テツラフのヴァイオリンが上手いのか、下手なのかも良く分からない。それは、何も私だけではないだろうし、彼は実力を聴衆に分かってもらうために(?)アンコールを弾くだろうな、と思っていたら、案の定、バッハの無伴奏ソナタ第3番からフーガを弾いてくれた。
テツラフのヴァイオリンは現代作家物(Peter Greiner、独)と聞いているが、コーラス席から聴いてもとても良い音がした。ストラドなんて勿論手に入らないけれど、このGreinerのヴァイオリンって幾ら位するのかしら?
休憩の後、サロネンでマラ6。まるでSimon Bolivar Youth Orchestra of Venezueraか、と思うような大編成のオケ。舞台が狭く感じられた。
第一楽章が良かった。サロネンの動きはとても激しいのだけれど滑らかで、まるで新体操女子のリボンを演技しているみたい。第一楽章の終わり方も面白い。ラジオ体操のよう。やっぱり家の鏡の前で練習するのかしら?
第四楽章はカウベルやらハンマーやら、シンバル5台やら賑やかである。シンバルの真後ろにいた私は、あれだけの大きさのシンバルの振動は、かなり力がないと持ちこたえられないだろうな、と考えながら、目の前で震える円盤を思わず押さえたくなる衝動を堪えるのに必死であった。