ベルリンでの定番となったFischers Fritzでのランチ。
アミューズ・ブーシュはサーモンとオニオンのサラダ。クリームチーズがあっても、ハーブとレモンでさっぱり。ここのシェフとロオジエのメナールさんの料理は、いずれもスパイスとビネガーの使い方が上手いところが共通しているように思う-だからどちらも好きなのかしら。
前菜は、最初にこのお店を訪問した時のウナギ。西洋わさびが効いて、美味。
前回のメイン、海老と鴨の胃。イカ墨ソース。スパイスが効いて、少しアジア(タイ)料理を思い出す。でも、あくまでフレンチの範囲内にとどまっているところが、タイ料理が決して得意でない私でも美味しくいただける理由なのだろうか。
デザート前のプチフール。サフランクリーム(隠れて見えないが、美しい黄色)とパイナップルの軽いクリーム。
メインデザートは無花果。トフィーアイスクリーム添え。無花果のスパイスが、忘れ難い味。トフィは少しクリームというかバターが強いのだけれど、無花果と頂くと、スパイスのお陰でバターの強さが和らげられ、美味しいハーモニー。
今回はハーブティを頂いた。お茶のメニューはこんな木の箱で出来ている。フルーツティを選択。バニラのまったりした香り。休日の午後にぴったり。
ドゥダメル指揮、アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団、ピアノ独奏:ジャン=イヴ・ティボーデ。2009年5月23日。ドレスデン、ゼンパーオーパー。
Chavez: Sinfonia India
Grieg: Piano Concerto
Prokofiev: Symphony no.5
Gustavo Dudamel: Conductor
Jean-Yves Thibaudet: Piano
Royal Concertgebouw Orchestra
ChavezのSinfonia Indiaは初めて聴く曲と思うが、ドゥダメルのリズム感にすっかり乗せられて楽しんだ。今日のWeakest linkはトランペットのおじさん。リズム感に問題あり(私に言われたくないだろうけれど)。
グリークのピアノ協奏曲。ドゥダメルは協奏曲になるとソリストに遠慮するのか、比較的つまらない、と思っていたのだが、今日はなかなかどうして!やはり渋い曲より派手めの曲が向いているのかしら?
暖かい拍手に応えて、アンコールはショパンのノクターン。
ドゥダメルも第二ヴァイオリンの後ろの空いた席に座って一緒に聴きました(写真左端)。
この日一番楽しみにしていたのは、勿論プロコの5番。ドゥダメル向きの曲と思うし、彼も十八番にしていると思われるので(3月にベルリンフィルでも振っている)。第二楽章、第四楽章といったリズム良い楽章は、もう「歴史的名演」と言ってもよいのではないかと思うくらい、オケも乗っていたし、指揮者の調子の良いときに見られる「指揮を見ているだけで音楽が聴こえる」現象(全く客観的でないが)も観測された。
会場、本当の、本当の総立ちであった。ドゥダメルはガッツポーズを連発。また、アンコールを振り終わった後、(必要とも思われず、会場から笑いすら漏れていたのに)10秒位指揮棒を降ろさなかった。彼は感極まっていたのではないかと想像している。そのくらい素晴らしかった。
今日は、今夜こそは、彼に会いに行く理由が出来た。これだけ素晴らしいプロコを聴いたのだから-ということで、楽屋口にて「出待ち」。
最近恒例、手の写真をお願いしたら、
お茶目な人だ。。。心からの感謝を、あなたに。
前回、もう十分、と思っていたのだけれど、Semperoperの目の前、という立地から、結局Kempinskiに再び宿泊。
コンセルトヘボウご一行様も宿泊していたこともあってか、シングルは一杯。Suite roomにupgradeしました、といわれても、一人で、しかも朝早く発たなくてはならないので、あまり有難みは感じない。。。
今回はコンセルジュの方が、とてもよい方で、その対応だけで気持ちが良かった。清潔で美しい部屋も大切だけれど、相手の気持ちを慮ってサービス出来る人の存在有無だけで、お店(ホテル)に対する評価は全く変わってしまう。
部屋の内装は、Kempinskiはほぼこのスタイル。塗り物が好きである(テレビの隠してある棚の塗りは私にはちょっと行き過ぎ)。ベルリンのKempinskiと、この間のお部屋のアメニティはここのオリジナルであったが、今日のお部屋はMorton Brown。ちょっと嬉しい。
夕方、美術館から帰って、コンサートまで中庭のカフェでお茶。空は快晴。いい気持ち。