「韓流☆ダイアリー」ブログ!

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「W-二つの世界-」あらすじと感想、イ・ジョンソクのラブサスペンス

2017-07-22 | 韓ドラ た行、たち

韓国ドラマ「W-二つの世界-」あらすじと感想、最終回
ヒロインのハン・ヒョジュさんは2010年のドラマ「トンイ」以来の
ドラマ出演ですが、本作はミステリーあり、サスペンスありの
現実世界と漫画の中の架空世界という二つの世界を謎めいて描いた
ファンタジーラブロマンスです。劇中、登場人物がマンガの
劇画タッチで描かれる部分は独特なユニークさがあってセンスが
光るアイデアだと思いました。

ヒロインのヨンジュ(ハン・ヒョジュ)の両親は離婚していますが
WEB漫画家ソンムを父に持つ胸部外科研修医のヨンジュは、ある日
父のWEB漫画の大ファンだという指導教授の頼みで、連載中の
WEB漫画「W」の結末を教えてもらおうと父ソンムのアシスタントの
スボン(イ・シオン)に連絡しますが、スボンから父ソンムが突然
姿を消したと聞かされます。
その父のWEB漫画「W」の主人公カン・チョル(イ・ジョンソク)は
元オリンピック射撃の金メダリストですが喜びも束の間、何者かに
家族を殺害されたうえに、自分が犯人にされ死刑を宣告されます。
その時カン・チョル(イ・ジョンソク)を担当していたハン検事は
政界進出を狙っていて有名人のチョルを利用し名前を売る企みが
ありました。結果は最終審で無罪になりましたが、自殺を決意した
チョルはやっぱり家族のために真犯人を探そうと決意します。
その後、事業で成功したカン・チョル(イ・ジョンソク)は莫大な
資産を持つJNグローバルの代表になります。

姿を消した父が心配になったヨンジュ(ハン・ヒョジュ)は父の
作業場を訪ねますが父の姿はなく、残された漫画「W」のタブレットには
主人公カン・チョル(イ・ジョンソク)の死を予感する漫画が描かれて
いました。ところがなぜかそれを見たヨンジュはタブレットの中に
引き込まれ気が付くと目の前に血だらけの男性が倒れていてヨンジュの
応急処置で一命をとりとめますが、やがて現実の世界に戻ってきた
ヨンジュは更新された漫画「W」を見て、その助けた男性がチョルで
自分が漫画の中で登場人物になっていることを知り困惑します。
作家の父は自分が描いた漫画の世界という別の世界が存在することに
驚き恐怖を感じ主人公のカン・チョル(イ・ジョンソクを殺して
「W」を終わりにしようとしていて、ヨンジュ(ハン・ヒョジュ)より
先に漫画の世界に入り込んでいました。
ところが娘のヨンジュはその漫画の中に入りチョルを何度も助けて
しまいます。
ヨンジュが漫画の世界に入っていくときはチョルが彼女を必要とする時で
漫画の世界では2か月が経っていますが、現実の世界では30分しか経って
いません。またヨンジュが漫画の世界から現実の世界に戻るためには
「続く・・・」となるような演出を作り、その漫画の世界で起こった
出来事は即リアルタイムで漫画「W」にアップされるという、なんとも
不思議な現象が起こります。
漫画の中でカン・チョル(イ・ジョンソク)を何度も救ったヨンジュは
彼が実在していることを知り、彼の殺害を阻止しますが、チョルは命の
恩人のヨンジュを「俺の人生の鍵」を手に入れたと感じています。
たぶん10年前の家族の殺害や自分を殺害する人物を調べていますが
物事の一貫したつながりがぜんぜん見つからないのです。きっと
ヨンジュが秘密の扉を開けてくれる唯一の存在だと確信しているのでしょう。




ところがカン・チョル(イ・ジョンソク)は自分が漫画の世界の人間
であることに気づいた瞬間彼のいる世界は止まり、彼はヨンジュがいる
現実の世界へとひとり入っていきます。そして本屋さんで自分が主人公に
なっている漫画「W」を手に取り驚くのです。きっとこの時なぜ自分だけ
無事なのか?特別な主人公だから?など・・・ヨンジュが真実を
知ったら不幸になると言った言葉を思い出し想像もしてなかった世界を
見て後悔していると思います。
その後、「W」の作家オ・ソンムを訪ねたチョルは「フィクションだから
チョルの家族を殺した犯人はいない、お前は俺が作った漫画のキャラに
すぎない、だから娘を巻き込んで勝手に話を進めるなと言われカッとなった
チョルはソンムを銃で撃ってしまいソンムは危篤状態になります。
オ・ソンムとチョルの二人はお互いにぶつかり合い、言い争いに
なるのですが、きっと作家のソンムは主人公のチョルが現実社会に
及ぼす影響を心配して殺したほうがいいと思ったのでしょう・・・
謎は深まるばかりです。
今更ですが、作り間違えた人物像に後悔している父だと思います。

そして、また編集部に最新話の「W」が入稿されていました・・・
主人公のチョルは殺人犯になった主人公にふさわしい結末にすると
漢江に飛び込むシーンで「W」ラストを自ら終わらせました。
主人公のチョルは自ら命を絶つのです・・・
また不思議なことに作家で父のソンムの家の防犯カメラには犯人の
チョルが映ってなく撃った銃も不明のままで手術後ソンムの体から取り
出した銃弾も消えてしまいました。これは何を意味するのかなぁと
思っていたところ、カン・チョルを忘れられないヨンジュは彼が
死んでいないと知り、スボン(父のアシスタント)に助けを求めます。
彼を救えそうなの、「W」が「終」のシーンで止まっていたの。
彼は今も川の中にいるの。と訴えかけます。

考え込んでいるスボンはふと・・・
そういえば先生が「W」はヨンジュさんが作ったと・・・
そう~カン・チョルは昔ヨンジュさんが考えて作った物語を基にして
誕生した漫画だとヨンジュに伝えます・・・
カン・チョルはヨンジュの理想の男性像だったのです。
その後、ヨンジュが「W」の続きを描こうとしているとき、ヨンジュは
また漫画の世界に入りカン・チョルと再会します。
ヨンジュは愛するカン・チョルを自分の手で生き返らせたのです!





後半に入り8話では、漫画の世界で生きていくためにカン・チョルと
ヨンジュは結婚し幸せな第2の人生をスタートさせますが、存在しない
はずの顔のない真犯人が現れ、今度はヨンジュの額を打ち抜いてやると
電話がかかってきます。作家でヨンジュの父は犯人はいないと言って
いたのに・・・
主人公と結婚して正式に登場人物になったヨンジュ。また反対に役割を
失った「W」の登場人物たちは存在を失いかけ姿が消えていきます。
カン・チョルはヨンジュに「出会いから今までのすべてを夢だったことに
漫画を書き直してほしい、そして俺を忘れてほしい、お元気で」と言って
ヨンジュの危険を察し別れる決心をします。
恋人たちにとっては、あれこれと考え悩んだ末の苦渋の決断だったと
思います・・・
そして時間が2か月前に戻り、カン・チョルは完全にヨンジュを
忘れています。ヨンジュはそれをひどく悲しむのです。

またカン・チョルは作家のソンムにメッセージを残していました。
「俺はあんたが作った宿命に従う、あんたも本分を果たせ、逃げたりせずに、
俺じゃなく娘のためなら描けるはずだ、「M」のハッピーエンドを」との
言葉通り作家のソンムはハッピーエンドにし、顔のない真犯人の顔を
自分の顔にします。そして新たに設定した真犯人も悪のハン・チョルホも
捕まり成功しかけたと思っていた時、ソンムの顔の真犯人が急に現れ
計画は失敗に終わってしまいます。相手の方が上手だった・・・
真犯人はおまえ(作家のソンム)の命令に従ったのに俺を殺す気だな、
これからはお前が俺の命令に従えと立場が逆になり、漫画の世界は
真犯人の意思で動く悪が支配する世界になってしまいます。
そして今度はチョルが慕うソン本部長を殺し、カン・チョルを犯人に
仕立てチョルは殺人の濡れ衣を着せられ重症の体で逃亡の身になります。
ところがまたその危機をヨンジュが助けるのです。

その後、漫画の中でチョルは遺書を残して無念の死を迎えるような
死体をヨンジュが描き、死んだようにみせます。
やっと、悪のハン・チョルホが刑務所に入り、真犯人も捕まります。
濡れ衣を着せられたまま亡くなったカン・チョルは市民から惜しまれ
ながら主人公としての名誉を回復します。
そして、現実の世界でカン・チョルがヨンジュの元に戻り「W」は
ハッピーエンドで終わりました。
漫画が完結すれば彼は解放され自由の身になります、今度は彼が
2つの世界を行き来する特別な人になるのでしょう・・・
でも父親である作家のソンムは受け入れがたい現実ですが、いつか
二人の仲を認めてくれることでしょう・・・





ところが、父の顔を持つ真犯人が警察の取り調べ室から脱走しますが
なんと~現実の世界へ足を入れたのです。それはチョルが登場人物を
想像すれば現実の世界に呼べる力があったのです。
そして真犯人はチョルを捕まえるためにまたヨンジュの命を狙っています。
ヨンジュは銃に撃たれ脳死状態になりますが、チョルはソンムに「あんたの
絵で生き返る」と言って漫画の世界に連れて行って生き返らせます。
まぁ~よくできた都合のいいドラマになっていますが(笑)

最終回、作家である父ソンムは死んだ真犯人がまだ体の中に残っていて
精神的におかしな行動をとるようになります。
漫画を描くのは娘のヨンジュになりますが、チョルはどんな結末になろうと
お父さんか僕のどちらか一人は去ることになる。死ぬか消滅するか?
どんな結末にするか決断を下すんだ。僕は君の決定に従うからと告げます。
その後、悪のハン・チョルホ議員に捕まった仲間を助けるために人質に
なったチョルは銃に撃たれ結局宿命に逆らえず最後を迎えます。
しかも助けに来たヨンジュの目の前で息絶え漫画の世界に帰って
いきました。作家で父のソンムは精神的に病んでいるためチョルの
仲間たちが漫画の世界で面倒見ていますが、現実の世界にいるヨンジュは
漫画「W」が7年間の連載に終止符を打ったことでカン・チョルのことを
懐かしみ忘れられずに過ごしています。

ところが漫画の世界では悪役のハン・チョルホ議員もカン・チョルも
死んでいなかったのです・・・
作家のソンムは悪役のハン・チョルホ議員に電話をかけ、「私があなたを
悪役のキャラクターにしてしまった。あなたが現実の世界の秘密を知って
しまったことは非常に危険なことだ。だから私と一緒に行こう」と話し、
次にタブレットで漫画を描き、ハン・チョルホの手に銃を握らせ
自身の頭に銃口を向けさせたのです。チョルホは銃で自殺をし、ソンムも
ヨンジュとカン・チョルの愛のために、自ら姿を消し漫画「W」がやっと
エンディングを迎えました。

最終的にカン・チョルは死なずに漫画の世界で刑務所に収監されます。
そこでカン・チョルは、ソンムが残した最後の手紙を受け取ります。
君は現実の世界で生きてほしい、私はここで生を終える。
どうかヨンジュを幸せにしてほしいという内容の手紙でした。
現実の世界で二人はやっと結ばれるHappyEndで終わりました!




本作は現代と漫画の世界という異次元を行き来しながら展開する
非常に巧みなストーリーだったと思います。
でもあまりに多くのことを描こうとしすぎて、よく分からない
理解できないシーンもありました。
特に後半からはしっかり見ないとついていけなくなり、やたら
ヒロインのヨンジュが二つの世界を行ったり来たりしていて
時々どっちの世界にいるのか悩んでしまう私でした(笑)

また本作は物語の鍵を握るミステリアスな作家でヒロインの父親を
演じているソンム役のキム・ウィソンさんに注目!!
現在放送中の「六龍が飛ぶ」で、高麗の官僚モンジュを演じ抜群の
存在感を見せてくれましたが、本作でもヒロインのハン・ヒョジュさん
のお父さんにしては、ちょっと得体のしれないうす気味悪い人物
でしたが(笑)物語の中心人物としてひときわ目立っていました。
特に後半自分の顔を真犯人に取られてしまい自分の顔がなくなって
しまうときは恐怖を感じるほど衝撃的でした。
また本作はミステリー的な要素が多く描かれているため、私の
あらすじで間違った解釈があるかもしれませんが、
ご了承ください。

また異次元を行き来する二人にどんな未来が待ち受けているのか、
スピード感ある謎だらけのストーリー展開に目が離せなく
なりますが、ヒロイン演じるヨンジュの愛の強さが主人公の
チョルの心を変えたのだと思います。
ハン・ヒョジュさん演じる明るく行動的なヒロインは
今までになくキュートで羨ましい女性像でした!

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W -君と僕の世界-
オリジナル・サウンドトラック
OST (2CD+DVD複合) 
[日本盤]
キングレコード

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コメント (2)
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