韓国ドラマ「朝鮮ガンマン」あらすじと感想、最終回
朝鮮末期を舞台に家族の復讐のために銃使いへと成長し、野望のために
銃で人を殺す悪人たちとの対決を中心に切ないラブロマンスも
織り込まれたドラマです。
主演のイ・ジュンギ君とナム・サンミさんはドラマ「犬とオオカミの時間」
以来7年ぶりの共演ですが、このときナム・サンミさんの父親マオを演じた
チェ・ジェソンさんが本作ではイ・ジュンギ君の父親を演じていて、同じ
父親としての役柄の違いを楽しめるドラマになっています。
イ・ジュンギ君は裏と表の顔をもつヒーローを華麗なアクションで熱演し
またナム・サンミさんは好奇心旺盛な女性をハツラツと好演していて
二人はとてもお似合いのカップルでした・・・が・・・
ナム・サンミさんは昨年ご結婚されて子供さんも誕生されましたね~!
今度はお母さん役かな~??
ユンガン(イ・ジュンギ)の父ジナン(チェ・ジェソン)は王様からの
信頼も厚い人物でしたが、開化政策を目指す王と敵対する守旧派の陰謀に
より濡れ衣を着せられ殺されます。
そのため妹のヨナは逆賊の汚名を着せられたままに身を落とし、
ユンガン(イ・ジュンギ)はやっとの思いで逃げ延びた日本で
長谷川半蔵と名をかえ、3年ぶりに復讐のために帰国します。
愛するスイン(ナム・サンミ)と妹ヨナと別れ、新型銃を片手に華麗な
スーツ姿で帰国した半蔵(イ・ジュンギ)の隣には金丸役で大谷亮平さん
の姿がありました。大谷亮平さんもイケメンで素敵ですねぇ!
ジュンギ君は日本語のセリフが多かったですが、大谷亮平さんから
日本語を習ったそうです。良かったですねぇ~!
そして帰国後の半蔵(イ・ジュンギ)のメガネの奥の鋭い眼光には
父親に対する本気の復讐への決意が滲みでています。
もちろんすぐに妹ヨナの安否を心配する半蔵(イ・ジュンギ)ですが
なかなか居所がわからず、愛するスインにも自分がユンガンだという
真実を告げられない切なさは涙を誘います。
また半蔵という商人の顔と密かに父を死に追いやった宿敵を捜す
裏の顔での覆面を身に着けての孤独なヒーローはジュンギ君らしい
悲しげな魅力にあふれていました。
その後、部下であるサンチェの力を借り、やっとユンガン(イ・ジュンギ)
は妹のヨナに会うことができ、ヨナを知り合いのお寺に預けます。
このころ、すでにスイン(ナム・サンミ)や悪役ウォンシン(ユ・オソン)
にユンガンの存在がわかってしまいます。こんな早くに正体がバレて
しまってこれからの復讐が不利になってしまいそう・・・ 心配だわぁ~
何度も冷く突き放したユンガン(イ・ジュンギ)でしたが、去っていく
スインを抱きしめ「本当は会いたかった。忘れられなかった。僕のそばに
いてほしい。」と、やっと正直な心を見せるのです。
早く半蔵ではなく、本当のユンガンとしてスインのそばにいてほしいです。
そして父を殺し、自分も殺されそうになったウォンシン(ユ・オソン)を
捕らえることができたユンガン(イ・ジュンギ)でしたが、ウォンシンの
嘘の自白でユンガンも捕らわれてしまいます。
そして悪人のウォンシンは無罪放免になり、ユンガン(イ・ジュンギ)には
斬首の刑が王様から言い渡されます。
まぁ~いつものことながら悪人を信用してはいけませんよね!
まったく最後の詰めが甘いのよね~~この力の無い王様もそうですが
イラっとするシーンでした!!!
そして無罪になったウォンシン(ユ・オソン)はユンガンに向かって一言
「私が1つ教えてやろう。銃口を向けたら一瞬でも迷ってはならん。」
「迷った瞬間、獲物を逃がしてしまうから・・・」と、きつい忠告を受け
悔しがるユンガンです。
そして、無罪になったウォンシン(ユ・オソン)は守旧派一番の権力者
ジャヨンから「今度このようなことが起きたときは自ら自決するように
と言われ「そのようなことは2度とないでしょう」と頭を下げるウォンシン。
その後、死刑場へ移動中のユンガン(イ・ジュンギ)は王様から助けられ
これから一緒に戦おうと告げられますが、ユンガンは王の頼みを断ります。
驚く王はいつでも待っていると言うのですが、ユンガンは世の中の道理に
合わない理不尽な権力の横暴さをみて信じるものは自分だけだと思って
いるのでしょうね。この世の中を変えない限り正義は通用しないと
考えているはずです!
その後、父の仇であるウォンシン(ユ・オソン)を山中で追い詰めた
ユンガン(イ・ジュンギ)は今度は迷うことなくウォンシンに銃を
撃ちますが、ウォンシンは谷底に落ちていきます。
ところが、心にぽっかりと虚しさが残ったユンガンはお寺にいる妹ヨナ
と愛するスインに会いにいくのです・・・
また逆に父であるウォンシンを殺された娘のヘウォン(チョン・ヘビン)は
父の仇を打つためにユンガンを捜し始めます。
そしてユンガンの次の相手は一番の権力者キム・ジャヨンを狙って
いますがそのキム・ジャヨンの守旧派の動きが活発になるなか、
妹ヨナが官軍たちに追われていなくなります。
やっとの思いでヨナを捜したユンガンとスイン。
スインはユンガンが汚名を晴らせるように、またヨナの身も自由に
なれるように、その方法を捜そうと考えています。
それは最後まで王様と皇后さまを守りジャヨンの悪行を暴くことです。
またユンガンも常に民衆のために働き、満月の夜に現れを助けた
覆面のユンガンは「満月の黒砲手」と 呼ばれるようになります。
そしてユンガンは日本の商人ヤマモトという名前でキム・ジャヨンの
屋敷に会いに行き、朝鮮での鉱山事業を広げたいので力を貸して
ほしいと近づいていきますが、そこには死んだはずのウォンシン
(ユ・オソン)が助けられて眠っていました!
きっと利用するためにジャヨンが助けたと思いますが、なんとも
しぶとい悪役のユ・オソンさんです~(笑)
そしてジャヨンは守旧派たちを自分の屋敷に集めて秘密組織を作り、
王様の推進する開化策を妨害する血判状を作ります。
ところがその夜、ユンガンはその血判状を盗むことに成功し、王様に
血判状を渡し、ジャヨンとその一派をすべて捕らえようとしますが、
またいいところで宮中に逆徒らが襲撃してきます。
そして皇后さまをお守りしているスインのところにウォンシンと
ヘウォンがやってきて、皇后さまを助けにきたと言い、また宮中でも
悪役ジャヨンに一番忠誠を尽くしていたビョンジェが、これからは
殿下の忠臣になりお支えしますと忠誠を誓います。
うぅ?何を企んでいるのでしょうか?
やっぱり予想通り、ジャヨンをはじめ守旧派たちは斬首刑になりますが
ウォンシンとビョンジェは助かり、王様はユンガンにウォンシンと
一緒に余を支えてほしいと言います。すべて朝鮮のためだと言いますが
ユンガンは父を殺し殿下の意思に従った学者たちを殺した者となぜ手を
組もうとするのですが?と、こんな醜い者に頼ろうとする王の気持ちを
理解できないユンガンなのです。まったく隣で薄ら笑っているウォンシン
を見ているとイライラするほどムカつきます!
これでは王の信頼も完全になくなりますね。
やっと父の汚名が晴れたというのに、悔しさで王命に逆らい
去っていくユンガンですが、必ずウォンシンに罪を償わせると心に
誓うのです。またユンガンの戦いがはじまりますが、本作も終盤なので
今度は罪にならない賢明で適切な方法があるといいですね。
視聴者も疲れますので・・・(笑)
その後、次々と「満月の黒砲手」となってウォンシンを追い詰めていく
ユンガンですが、その争いと銃撃のなかでユンガンを助けるために
駆け付けた金丸(大谷亮平)はユンガンをかばい銃に撃たれます。
体を張ってユンガンを守り抜いた金丸は、自分を抱きしめて泣き叫ぶ
ユンガンに「また会いましょう」という言葉を残して息を引き取ります。
最後までユンガンとの義理を守った大谷亮平さんが超カッコ良かったです!
きっと女性ファンが増えると思いますよ~(笑)
ユンガンは裏切ったヤマモトに手下を連れて日本に帰れと言い、
ウォンシンには俺を殺したければお前が直接かかってこいと言います。
ところが日本人がたくさん死んだことで外交上ユンガンを捕らえる
王からの命令が出てウォンシンが勇んでやってきます。
ユンガンとスインは追手から逃げますが、ユンガンは傷を負いオギョン
が助けにきます。そしてスインはユンガンのために母の反対を
押し切って宮女になる覚悟を決めます。
二人は平和と民衆のための平等を求める「新しい朝鮮」を作るために
同じ方向を向いて闘っていきます。
本作も悪役を演じたユ・オソンさんの不気味で冷たい視線は視聴者に
緊張感を与えます。最近視聴したジェジュン君の「スパイ」でも
卑劣で冷血漢な人物を演じていましたが、悪としてのカリスマは
視聴者を強く引き付ける圧倒的な存在感がありますね!
また同じく娘ヘウォンを演じたチョン・ヘビンさんの美しさと
カリスマ性も父親に負けないくらい輝いていました。
特にユンガンへの愛が憎しみに変わりなんの戸惑いもなく敵意を
抱く姿は強い女性を感じます。
チョン・ヘビンさんは時代劇が似合いますね!
ところが、そんなヘウォン(チョン・ヘビン)は誤って
父ウォンシンの銃に撃たれ亡くなります。
ヘウォンは父の胸の中で「昔の貧しかったころが良かった気がする」
と涙を流し息を引き取ります・・・
最終回、
ユンガンとスインは自分たちが作った新しい朝鮮で一緒に
暮らすことを約束します。
長い時間がかかりましたが、ユンガンはスインが自分のもとに
戻ってきたことをとても喜んでいます。
また街では民衆たちも皆平等になったことに歓喜の声を上げて
います。
ところが日本軍の力を借りてより良い国を作ろうとするオギョンに
対し、あくまで自分たちの力で新しい国を作ろうと反対するユンガン。
もちろん民衆も黙っていません。
そして宮中では皇后が清の軍を呼び、新しい政変をやめさせようとし、
日本軍はあっさり退くのです。
清軍の力が強く、どうすることも出来ないオギョンは「政変に失敗した」
と言って日本に逃げようとしますが、ユンガンはそれに猛反対します。
結局、政変は失敗に終わりました・・・
追われる身となった、
ユンガンとスインとホギョンはスインの母に別れを告げます。
母は「生きていればきっとどこかで会えるはず・・・」と・・・
ウォンシン(ユ・オソン)は逃げるユンガンを捕らえようと必死に
なっています。「この手で奴の命を絶ってやる」と・・・
ユンガンとスインとホギョンの3人は一緒に逃げるのですが、
ホギョンが二人の犠牲となって命を落とします・・・
スインに対する一途な愛とこの時代に庶子として生きた男の
偉大な生き様がとても切なかったです。
そして、これが最後になるユンガンとウォンシンの宿命の戦いが
やってきます。長い悪縁でしたがウォンシンは「今日ですべてを
終わらそう」と二人は銃を構えますが、ユンガンの銃弾がウォンシンの
足と肩に当たり倒れます。早く殺せというウォンシンにユンガンは
許すと言って結局最後まで撃つことはできなかったのです・・・
ところがウォンシンは自らピストルで自害します・・・
そしてユンガンはすべてが終わったかのように妹のヨナと
愛するスインを抱きしめるのです。
数年後、ユンガンはまた「満月の黒砲手」として民衆のために
活躍しています・・・
きっとユンガンが朝鮮の未来を変えてくれることでしょう・・・
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