韓国ドラマ「女王の花」目が離せない鑑賞ポイントベスト3!
中毒者続出!「女王の花」にハマってしまう3つの理由―鑑賞コラム
泥の中で清らかな花を咲かせる蓮のように、どん底の人生から
這い上がろうとする美しきヒロインの奮闘を描いた「女王の花」。
多くの中毒者を生み、韓国で“やめたくてもやめられないドラマ”と
呼ばれた本作の見どころをご紹介!
◆中毒ポイント1
壮絶なバトル! 応援したくなる悪女 vs 極悪の奥様コンビ
「女王の花」の主人公は、キム・ソンリョンが演じるレナ・チョン。
ヒロインとしてはめずらしく、野心家で計算高い悪女キャラだ。
ドラマはMC大賞という栄誉を手にしたレナが授賞式出席の準備をする
様子から始まる。ヘアメイクを終え、パリから届いたばかりの
純白ドレスにうっとりするレナ。ところがその直後、携帯電話に
不吉なメールが……! 授賞式の開始時間が迫る中、封印した過去を
知る男に呼び出されたレナは、揉み合いになった拍子に彼を廃墟から
突き落としてしまう。
その1年前までは、コンビニでカップラーメンをすすっていたレナ。
彼女はどうやって人気MCという地位まで上りつめたのか?
そして授賞式後の運命は……?
衝撃的なオープニングから早くも気になる要素が盛りだくさんで、
続きをチェックせずにはいられない。
幼い頃からレナの人生は苦労の連続だった。母が殺人犯となり、
過酷な逃亡生活を送った末に孤児院へ。栄養士として就職した病院で
医師と恋に落ちて妊娠するが、彼はレナをあっさり捨てて病院長の
令嬢と結婚。そのうえ、生まれた赤ん坊は彼の母親に奪われてしまう。
(C)2015 MBC
アメリカで料理を学んで帰国したレナは最後のチャンスをつかむべく、
大手企業TNCグループの本部長ミンジュン(イ・ジョンヒョク) に接近。
綿密な作戦によってTNCに潜り込んだ彼女は決してピュアとは言えないが、
仕事で活躍してなんとか不幸な人生から抜け出そうとする姿を見ているうちに
エールを送りたくなってくる。
そんなレナの天敵となるのは、TNCの会長夫人でミンジュンの継母である
ヒラ(キム・ミスク) と大病院の医師ヘジン(チャン・ヨンナム)。
TNCを自分たちのものにしようと目論む2人は、ミンジュンを捨てた
元婚約者や意地悪なライバルMCまで仲間に引き入れて、レナをとことん
追い詰めていく。極悪の奥様コンビによって何度もピンチに追い込まれるが、
レナは決してへこたれず、頭の回転の速さや驚異の演技力で華麗に反撃!
見ているこちらをスカッとさせてくれる。
時には「あれ、実は結構いい人かも…!?」と人間味あふれる行動を
取ることもあるレナ。完全な悪女ではないところも魅力の一つだ。
◆中毒ポイント2
若者たちの成長と恋の行方にハラハラドキドキ!
(C)2015 MBC
フレッシュな若手スター4人が演じるラブストーリーも見逃せない。
第2のヒロイン、イソル役を担うイ・ソンギョンは、「大丈夫、愛だ」
「チーズ・イン・ザ・トラップ」でも大きな存在感を放った気鋭の新人女優。
奇抜な悪女系の演技にも定評があるが、本作では天使のようにけなげで
愛らしいキャラクターを好演している。
料理人を夢見るイソル(イ・ソンギョン) は、台湾でアルバイトを掛け持ち
しながら家計を支えている。ある日、留学生のユラ(コ・ウリ) に
なりすましてお見合いをするというバイトを頼まれたイソルは、
ジェジュン(ユン・バク) と出会い、惹かれ合っていく。
ところが、ここにもヒラとヘジンの極悪コンビが登場! それもそのはず、
ジェジュンはヒラの息子で、ユラはヘジンの娘なのだ。
自分の子どもたちを政略結婚させようと企むヒラとヘジンは2人の交際に猛反対し、
残酷な手でイソルをジェジュンから引き離そうとする。
前途多難な状況の中で、徐々に男っぷりを上げていくジェジュンも必見だ。
母が望むまま医師になったジェジュンは、感じのよいイケメンながらどこか
パッとしない印象。手術室では血を見て失神し、イソルの前でもストレスを
感じるとおなかを押さえて倒れこんでしまう、なんとも生命力の弱そうな
男の子なのだ。母の操り人形だったジェジュンが成長していくにつれて、
ヘアスタイルが垢抜けてくるなど見た目が変化していくところもおもしろい。
そして、ワガママなお嬢様に見えるユラは、実は一本筋の通った女の子。
母たちと一緒にイソルを苦しめる悪役になるかと思いきや、かなりナイスな
活躍を見せてくれる。イソルに片思いする幼なじみ、ドングを演じた
5urpriseのカン・テオのイイ男ぶりも要チェック!
◆中毒ポイント3
出生の秘密と母親役の女優力に涙!
(C)2015 MBC
若い頃に娘を奪われたレナだが、赤ん坊の父親はなんとユラの父でもある
インチョル(イ・ヒョンチョル)。ヘジンとの逆玉婚のためにレナを捨てた
インチョルは、韓国ドラマにしばしば登場する“すべての元凶”的存在だ。
とんでもないダメ男だが、ヘジンの尻に敷かれっぱなし、というコミカルで
憎めない一面も。
イソルがレナとインチョルの娘であることはドラマの前半で明かされるため、
気になるのは本人たちがいつ、どのようにこの秘密を知るのかということ。
イソルが生き別れた娘だという事実を知ったレナが、自分の幸せと母としての
愛情の間で揺れ動く姿からも目が離せない。また、イソルの育ての母ヤンスンを
演じたソン・オクスクの演技も圧巻。
産みの母を超える娘への思いに涙させられる。
母と子、特に<母と娘>の関係は「女王の花」の大きなテーマのひとつ。
さまざまな母娘の形が感動のラストシーンへと結びついていく。
ドロドロの愛憎劇を抜けた先にある感動の結末とは!?
中毒性の高いストーリーに浸りながら、レナの生きる道を見届けてみては
いかがだろうか?(kstyle)ライター 藤田麗子
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(C)2015 MBC