プソングループの財閥に嫁いだヨンラン(チェ・シラ)は自分の息子を後継者に
することと自分が果たせなかったピアニストの夢を息子イナ(チ・チャンウク)に
託していました。
形だけの夫婦生活に耐え、痴呆症にかかった姑にも献身的に尽くしてきた妻ヨンラン
でしたが、ある日、夫が隠し子のジホ(チュ・ジウン)を引きとると言いだし
大きな衝撃を受けるのです。
しかもジホ(チュ・ジウン)には絶対音感という音楽家としてのすぐれた才能が
ありました。
プソン楽器の後継者候補として引き取られ、その才能を開花させて天才ピアニスト
に成長するジホ(チュ・ジウン)・・・
一方ヨンラン(チェ・シラ)の実子イナ(チ・チャンウク)は小さいころから
ピアノの英才教育を受け何不自由なく暮らしてきましたが、自分以上の才能を持つ
ジホに激しく嫉妬するのです。
そしてすべての因縁の根源にいる二人の母親ヨンラン(チェ・シラ)もまた突然
ジホが現れたことで今までの人生が大きく変わろうとしています。
やさしさを演じる見せかけの姿とは裏腹にジホを強く憎む激しい愛憎劇は見ていて
胸が痛くなるほどです。
毎回、次から次と真実を隠そうとすばやく手を回し悪事を働く姿は最強の継母で、
どこまでやる気なんでしょう・・・? でも必死になっているところは焦っている
証拠なんです・・・
おまけにチェ・シラさんの真っ赤な口紅が悪役らしく見えてしまうわ! (笑)
本作は二人の人気スターが今までのイメージとはまったく違った役柄に挑戦している
ところが一番の見どころだと思います。
このドラマのチュ・ジフン君は今まで信じていた家族から傷つけられ、どうしよう
もない辛苦を味わいます。
子供のころ家が火事になり父親が亡くなり、継母ヨンランは自分の子供のイナと
間違えてジホを助けてしまいます。
ジホは自分を助けてくれた母親にずっと感謝をしながら暮らしてきましたが、14年
の間、自分を騙しやさしい母親のふりをしていたことにやっと気づきます。
ジホは「事実を知った以上これからは僕もやられてばかりじゃない!」と
その時の激しいいきどおりを表す感情表現は怖いくらい役になりきっていました。
また一方、チ・チャンウク君も今まで誠実で善人役のイメージが強かった分、本作
での卑劣な悪役には驚かされました。
反抗的な態度などはチ・チャンウク君はもちろん、子供のころの子役さんもとても
感情豊かで良かったです。
後半、ジホとダミの仲が急接近しますが、イナもダミが好きだと告白します。
イナは母親にジホと同じく会社(プソン)に入りたいと言い、「ダミを僕の秘書室
にいれてほしい」と頼みます。
「ダミがそばにいてくれればいい。そばにおきたい。愛した分苦しめてやる。」と
・・・ 母親同様恐ろしいことを考えるイナです。
チ・チャンウク君の変身という意味では演技力も加わり成功したと思います。
でも・・・ ただただ、ひどい悪役ぶりにはビックリですが、感情表現や鋭い目力
などは新たな作品に挑戦する彼の存在感を強く感じるドラマになったと思います。
チュ・ジフン除隊後初の主演ドラマ最新作「蒼のピアニスト」がTBSの人気韓流
ドラマ枠「韓流セレクト」にて7月24日(水)より地上波初放送が決定!
主演のチュ・ジフンとチ・チャンウク、インタビューです!
―チュ・ジフンさんは「宮~Love in Palace」「魔王」などに出演後、兵役を
経て5年ぶりのドラマ出演となりましたが、いかがでしたか?
チュ・ジフン:久々のドラマ出演で、とても大変でした。短い時間に集中して
撮影をしなければならず、苦労しましたが、チャンウクをはじめ、共演者の
方々と楽しく撮影できました。
―チ・チャンウクさんは初の悪役で10キロのダイエットをしたという話が
ありましたが…。悪役を演じてみて、いかがでしたか?
チ・チャンウク:実際には、10キロまでは痩せていません。
悪役のために体重を減らそうとしたわけではありませんが、ユ・イナ役を準備
するうちに自然に痩せました。体重のことが話題になりがちだったのですが、
それよりも兄(チュ・ジフン扮するユ・ジホ)との関係に気を遣いました。
―劇中ではライバルを演じたお二人ですが、実際は仲が良いそうですね。
初共演の感想をお聞かせください。
チュ・ジフン:とても仲が良くて、先日もチャンウクのミュージカルを見に行って、
お酒も飲みました。ドラマの撮影中も、お互いに助け合いました。
私がこんなことを言える立場かどうかわかりませんが、演技においてとてもセンス
のある子なので、共演していてすごく楽でした。
チ・チャンウク:「蒼のピアニスト」を撮影しながら、ジフン兄さんとはよく話を
しました。撮影現場でもそれ以外でも、いろいろと話し合いました。
モデル出身の俳優について偏見を持っていた部分があったのですが、それを取り
去ってくれた兄さんです。
一緒にひとつひとつシーンを作っていくのは、とても楽しい作業でした。
―ピアニストとして演奏をするシーンがたくさん登場しますが、苦労は
ありませんでしたか?
チュ・ジフン:撮影は時間が限られていますし、ポップソングでもなくクラシック
でしたので、難しかったです。代役の方が演じてくれたものを見て、曲を聴き、
流れを掴むように努力しました。
チ・チャンウク:ピアニスト役を演じるにあたっては、プレッシャーも
大きかったです。短い期間でピアニストになるのは無理だと感じたので、最大限
不自然にならないように練習をしました。弾くということよりも、曲に対する
理解や感情表現に、より気を遣いました。
―チン・セヨンさんが演じたダミとのせつない恋も見所でしたが、撮影中の
エピソードがあれば教えてください。
チュ・ジフン:キスシーンを撮影したのですが……セヨンちゃんは実際にキスを
したことがないそうなんです。経験のある自分がリードしましたが、
12歳の差もあるので、あまり見た感じの印象が良くないのではないかと思い、
監督と相談をして、あまりハードにならないように演じました(笑)
そんな記憶があります。
―チ・チャンウクさんが演じたイナは、片想いするダミを決してあきらめない
タイプでしたが、実際ならどうしますか?
チ・チャンウク:状況によって違うと思います。
チュ・ジフン:彼は絶対にあきらめないタイプですよ(笑)
チ・チャンウク:あはは(チュ・ジフンを指差して笑う)。
劇中では絶対あきらめないタイプでしたが、必ずしもそうではありません。
―ドラマの見所を教えてください。
チュ・ジフン:展開がとても早いので、飽きることがないと思います。
とても親切なドラマです。トイレ休憩に行ってもあらすじがわからなくなると
いうことはないと思います。親切、不親切なドラマがあると思いますが、
親切なドラマで負担なくご覧いただけると思います。
チ・チャンウク:クラシックやピアノが登場し、人間関係が複雑で緊張感が
あります。
気楽な内容ばかりではないと思いますが、緊張感があるドラマなので、
楽しくご覧いただけると思います。
―今後の予定について教えてください。
チュ・ジフン:つい1週間ほど前に映画の撮影を終えて、公開を待っています。
今は作品を選んでいるところで、次回作についても近いうちに
お知らせできると思います。
チ・チャンウク:7月から「Jack the Ripper」に出演します。7~8月から
「兄弟は勇敢だった」というミュージカルで日本のみなさんにご挨拶することに
なると思います。
―最後に、日本のみなさんにメッセージをお願いします。
チュ・ジフン:久々にこうしてドラマでご挨拶できることになって、
とてもうれしいです。家でリラックスしながら楽しんでいただければと思います。
日本では(月~金の間)毎日、放送されるとのことなので、毎日楽しくご覧ください。
チ・チャンウク:とても苦労して撮影しました。苦労したぶん、いい結果が
出ることを願っています。楽しく見ていただけたらうれしいです。
ご覧になれば、きっと楽しんでいただけるドラマだと思います。
( 記者 : Kstyle編集部)