おはようございます。
今年もファイナルに向かいカウントダウンがはじまりました。
韓流中心のブログに、いつもたくさんの方にお越しいただきまして
本当にありがとうございます。
今年は3月11日の東日本大震災で多くの人が家族、家、学校、今まで暮らしていた街を
失いました。
1日1日を平凡に幸せに暮らしていけることをこれほど有難く感じた年はなかったと
思います。
被災地の皆様の健康と来年の幸多い幸せを祈ります。
韓国映画 「冬の小鳥」 2009年 キム・セロン
悲しみの袋
人は誰も、心の中に悲しみをしまう袋を持っている。
それは子供にもあるし大人にもある。
小さくもあれば大きくもある袋の中に詰められた悲しみは
時間と共に少しずつ少しずつ消えてゆく
その袋は子供のほうが頑丈なのだ、きっと・・・ (小山薫堂)
70年代の韓国、大好きな父に捨てられ孤独となった9歳のジニ(キム・セロン)は
児童養護施設に預けられます。
「お父さんは絶対に迎えに来る」と信じているジニは自分が置かれている場所に納得できず
周りに反発しながらも絶望にたった一人で向き合い、やがて新しい人生を歩みだすのです。
冒頭父親との楽しい生活シーンが流れますが、父親の顔がなかなか映されないのが気になりました。
きっと子供を手放す罪の悪行を感じる部分なので最後まで父親の顔は出てこないのね??と
思っていましたが父親役はソル・ギョングssiでした・・・
そして9歳のジニを演じた子役の少女は、2010年に大ヒットしたウォンビンssiの映画「アジョッシ」で
テシク(ウォンビン)の隣に住む少女ソミを演じたキム・セロンちゃんです。
この映画でも親から見捨てられた孤独で寂しい少女を演じています。
この映画はジニ役のキム・セロンちゃんを中心に養護施設の中が描かれていて、いずれは自分も
養子に行かなければならない運命を感じている子供たちがとても切なかったです。
施設の中で一番仲良しだったスッキお姉さんに「二人で一緒にアメリカに養子に行こう」と誘われ
指切りまでしたスッキお姉さんは一人アメリカへ・・・
悲しくて辛いジニは二人で死んだ小鳥を葬った土を掘り返し自分が入れる大きな穴を堀り自分も
その穴に入るのです。
きっと死にたいほど寂しく悲しい出来事だったと思いますが、自分もここから新しい人生を歩んでいこう
と決心した行動なのかしら・・・
大好きなお父さんの姿を追いかけながら幼い歳で外国に養子に出されることを思うといろいろな意味で
胸が痛くなりますが、映画自体は自然な感じでセロンちゃんをはじめ子供たちの演技力の高さには感心!
特に細やかな心理や本性には心に深く感じるものがあります。
最後ラスト近くにキム・セロンちゃんが微笑んだ笑顔が可愛かったです。