「あなたは幸せか?」と聞かれて、即座に答えることはその時の気分である程度できると思うが、「どのくらい幸せか?」と聞かれるとなかなか答えられないと思う。ましてそれを国際比較してどの国民が一番幸せと感じているか(客観的に幸せかということではない)を調べることは面白いと思うが難しそうである。
「主観的幸福度」というのを心理学的に計数化する指標というのが考えられている。(http://www.psych.uiuc.edu/~ediener/hottopic/hottopic.html)
要は強く同意を7点、同意6点、少し同意5点、どちらとも言えない4点、やや不同意3点、不同意2点、全く同意できない1点として、
1) 私の人生はほぼ自分の理想通りであった。
2) 人生の環境条件は整っていた。(健康とか家庭とか友人とか)
3) 現在の生活に満足している。
4) 今までに人生で大切と思う物を得てきた。
5) 今後今の人生を変えるつもりは無い。
以上の5問について同意か不同意かで点数化して
35-31 とても満足(幸せ)
26-30 満足
21-25 やや満足
20 どちらとも言えない
15-19 やや不満足
10-14 不満足
5-9 実に不幸
という結果を導くらしい。
昨年英国Leicester大学のAG White氏らはユネスコ、WHO、その他の資料を分析して、国民の幸福度の国際比較表というのを作成、発表した。(http://www2.le.ac.uk/ebulletin/news/press-releases/2000-2009/2006/07/nparticle.2006-07-28.2448323827)それによると、国民の幸福度は健康(0.7)、富(0.6)、教育(0.6)(カッコ内は相関)の順に重要であるという。また総じて人口の多い国の国民全体の幸福度は低い結果である。
主な結果を見てみると
幸福な国民上位20は
1 - Denmark
2 - Switzerland
3 - Austria
4 - Iceland
5 - The Bahamas
6 - Finland
7 - Sweden
8 - Bhutan
9 - Brunei
10 - Canada
11 - Ireland
12 - Luxembourg
13 - Costa Rica
14 - Malta
15 - The Netherlands
16 - Antigua and Barbuda
17 - Malaysia
18 - New Zealand
19 - Norway
20 - The Seychelles
その他注目すべき結果は
23 - USA
35 - Germany
41 - UK
62 - France
82 - China
90 - Japan
125 - India
167 – Russia
不名誉なラスト3国家は
176 - Democratic Republic of the Congo
177 - Zimbabwe
178 – Burundi
となっている。ちなみにイラクや北朝鮮は解析不能で番外である。
どうも日本は順位が低い。日本は世界一の長寿国でGDPも上位にあり、大学進学率もトップクラスなのにあまり国民が幸せだと感じていないようだ。上位に北欧の国が多いのは税率は高いが社会保障が充実しているからだという分析もある。日本人は将来を心配する余り現在の生活を楽しむゆとりがないから幸福感に欠けるのかもしれない。この手の比較は評価の段階で多分にバイアスがかかっていて本当にそうかと思わせるところもあるが、けっこう謙虚にその通りかもしれないと思わせる所もあるものである。誰が検討しても同じ結果になる自然科学とは異なるものであろうが、それなりに大切なことを示唆している場合も多いと感じます。
「主観的幸福度」というのを心理学的に計数化する指標というのが考えられている。(http://www.psych.uiuc.edu/~ediener/hottopic/hottopic.html)
要は強く同意を7点、同意6点、少し同意5点、どちらとも言えない4点、やや不同意3点、不同意2点、全く同意できない1点として、
1) 私の人生はほぼ自分の理想通りであった。
2) 人生の環境条件は整っていた。(健康とか家庭とか友人とか)
3) 現在の生活に満足している。
4) 今までに人生で大切と思う物を得てきた。
5) 今後今の人生を変えるつもりは無い。
以上の5問について同意か不同意かで点数化して
35-31 とても満足(幸せ)
26-30 満足
21-25 やや満足
20 どちらとも言えない
15-19 やや不満足
10-14 不満足
5-9 実に不幸
という結果を導くらしい。
昨年英国Leicester大学のAG White氏らはユネスコ、WHO、その他の資料を分析して、国民の幸福度の国際比較表というのを作成、発表した。(http://www2.le.ac.uk/ebulletin/news/press-releases/2000-2009/2006/07/nparticle.2006-07-28.2448323827)それによると、国民の幸福度は健康(0.7)、富(0.6)、教育(0.6)(カッコ内は相関)の順に重要であるという。また総じて人口の多い国の国民全体の幸福度は低い結果である。
主な結果を見てみると
幸福な国民上位20は
1 - Denmark
2 - Switzerland
3 - Austria
4 - Iceland
5 - The Bahamas
6 - Finland
7 - Sweden
8 - Bhutan
9 - Brunei
10 - Canada
11 - Ireland
12 - Luxembourg
13 - Costa Rica
14 - Malta
15 - The Netherlands
16 - Antigua and Barbuda
17 - Malaysia
18 - New Zealand
19 - Norway
20 - The Seychelles
その他注目すべき結果は
23 - USA
35 - Germany
41 - UK
62 - France
82 - China
90 - Japan
125 - India
167 – Russia
不名誉なラスト3国家は
176 - Democratic Republic of the Congo
177 - Zimbabwe
178 – Burundi
となっている。ちなみにイラクや北朝鮮は解析不能で番外である。
どうも日本は順位が低い。日本は世界一の長寿国でGDPも上位にあり、大学進学率もトップクラスなのにあまり国民が幸せだと感じていないようだ。上位に北欧の国が多いのは税率は高いが社会保障が充実しているからだという分析もある。日本人は将来を心配する余り現在の生活を楽しむゆとりがないから幸福感に欠けるのかもしれない。この手の比較は評価の段階で多分にバイアスがかかっていて本当にそうかと思わせるところもあるが、けっこう謙虚にその通りかもしれないと思わせる所もあるものである。誰が検討しても同じ結果になる自然科学とは異なるものであろうが、それなりに大切なことを示唆している場合も多いと感じます。