──── 八王子で印鑑を作り続けて120年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
早いもので6月になりました。令和になってから1か月です。「令和」の文字入りゴム印の売れ行きは落ち着いてきました。
滋賀県のお客様から、女の子のお子様用印鑑で「カリン」の材料で作ってほしい、というご注文をいただきました。在庫を確認したら、直径で13.5ミリ、15ミリしかありません。女性用でしかもお子様用に親御さんが作って差し上げるには大き過ぎます。直径12ミリまたは10.5のサイズを数軒の問屋に問い合わせたらありませんでした。カリン印材は20年ほど前に、新印材として販売されて以後、定番としては定着しませんでした。甲府市の問屋さんは「昨年の販売展示会で売り切ってしまったよ。」という返事でした。
細かな注文に対応してくれる問屋さんもあり、「カリンの13.5を送るから12ミリに加工してくれますか?」と打診したら受けてくれました。1週間内で仕上がってきました。小さく加工している期間に、お好みの印鑑ケースの色を伺っておいて先日、発送できました。
印材(印鑑の材料)で定番の直径サイズがない、はほとんどありませんが、業界的に品薄になるとこのようなことがあるのかな、と思いました。今回はこの場合の対応策もルートが見つかり、よい経験ができました。
▲カリンの印材です。上は加工完了後の直径12ミリ、下は在庫にある直径15ミリです。
直径12ミリは、加工した分、色が新しくなりました。
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