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逮捕されて良かった!

2012年06月15日 | 気になるネタ

逃亡者はやはり首都圏の人波に紛れていた-。

今月3日に菊地直子容疑者(40)が逮捕されてから12日後の15日午前、警視庁は高橋克也容疑者(54)の逮捕にこぎ着けた。川崎市の潜伏先から4キロ弱の東京都大田区西蒲田の漫画喫茶に逃げ延びていた高橋容疑者の逮捕につながったのは、一般人からの通報だった。

懸賞金1000万円の行方も注目される一方、後手に回った捜査が逮捕を遅らせた面も否めない。

 高橋容疑者が潜伏していたとみられる漫画喫茶はJR蒲田駅西口から徒歩3分の「コミックガーデン」。料金は最初の1時間は300円で、以降10分ごとに50円が加算されるシステム。3時間750円からのパック料金もあり、ホテル代わりに一夜を明かすこともできるもようだ。



 同駅周辺は漫画喫茶が集中するエリアで、高橋容疑者が身柄を確保された西口近辺だけでも5、6件が軒を連ねている。業界関係者によると、「周辺は、漫画喫茶の激戦区。駅前だけでも数十件が集まっている」という。

 漫画喫茶やネットカフェは、2000年代に全国で急増。当初は身分確認の必要もなく、ホテルと違い、2000円程度で一晩過ごせるため、非正規労働者や家出した少年少女が“ネットカフェ難民”として利用するケースが相次いだ。そうした事情もあり、援助交際や振り込め詐欺などの犯罪が多発。社会問題化したため、2010年7月からはネット利用者については全国で身分証明書の提示が義務づけられるようになった。



 ■1千万円“懸賞金”は誰に?

 高橋容疑者の逮捕は、大田区西蒲田の漫画喫茶からの通報が決め手となった。捜査に協力した同店の関係者が、懸賞金受け取りの最有力候補とみられる。

 警察庁は今年2月、平田信被告(47)が逮捕されたことを受け、高橋と菊地両容疑者の懸賞金を500万円から1000万円に増額していた。

 懸賞金(公的懸賞金制度)は逮捕に結びつく有力情報の提供者に支払われるもので、これまで千葉県市川市の英国人女性殺害事件で市橋達也被告の逮捕に結びついた情報の提供者4人に計1000万円が支払われている。

 懸賞金が設定されている主な未解決の事件には、指紋など犯人に関わる物証が現場に残されながら、犯人像さえつかめていない2000年12月の東京都世田谷区の一家4人強盗殺人事件で、懸賞金は1000万円。女性3人を拳銃で殺害するという残虐な犯行が衝撃を与えた95年7月の東京都八王子市のスーパー強盗殺人事件には600万円がかけられている。



 ■後手後手の捜査

 逮捕できたからよかったものの…。警察の捜査は後手後手に回り、目と鼻の先にいた特別手配犯の逃亡を許していた。

 捜査関係者は菊地容疑者らの証言から、高橋容疑者が「櫻井」姓で川崎市幸区のアパートに潜伏していた情報をつかみ、4日未明に突入したが、そこは空き部屋だった。転居先と判明した約2キロ離れた建築会社の社員寮に向かったが、また空振り。高橋容疑者の住居はわずか300メートル先の別の社員寮だった。

 一方、高橋容疑者は夜勤を終えた4日朝に菊地逮捕の情報を知ると、信用金庫から金を引き出し、キャリーバッグを購入するなど逃亡の準備を済ませ、午後3時ごろに社員寮を抜け出した。捜査員が駆けつけたのは午後6時半だった。

 元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏は「菊地容疑者逮捕の発表を1日遅らせるなどの手順を考えておけば、これほど逮捕まで時間がかからなかった可能性がある」と指摘する。

 その後、防犯カメラの画像や似顔絵を次々と公開、民間の協力を仰ぐことで逮捕にこぎ着けた。

 若狭氏は「逃走が続き、今後も相当の人員が高橋容疑者の捜査に関われば、当然、他の捜査にも影響が及んでいた。結果オーライだったといえる」と語った。


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