大阪、和歌山、岡山の3府県の後期高齢者医療広域連合が、全国で訪問マッサージ店をチェーン展開する大阪市淀川区の会社に約1200件、約3870万円の療養費の不正請求を指摘したことがわかった。
患者の代わりに療養費を申請して受け取れる「代理受領」という仕組みを悪用し、患者の知らないうちに施術回数などを水増ししていた。
ホームページによると、この会社はフランチャイズ契約を結んだ68店と直営店1店を24都道府県で展開。国家資格の「あん摩マッサージ指圧師」が患者宅を訪ねて施術している。健康保険が適用される施術の場合は、患者の自己負担分を除いた療養費を国民健康保険などの保険者に請求。患者が原則75歳以上なら市町村が設立する後期高齢者医療広域連合に請求していた。
3府県の広域連合の共同調査によると、不正請求があったのは3府県の加盟店6店と直営店1店の計7店。対象は患者計142人分の1206件にのぼる。