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肺炎球菌ワクチンを☆

2011年11月17日 | 気になるネタ

CMでやたらと65歳以上の人の肺炎球菌ワクチンの予防接種を呼びかけている。それも冬場の風邪やインフルエンザの流行に伴い、2次的に肺炎になる人が増えるからだ。

リスクの高い人はインフルエンザワクチンと合わせて検討しよう。

 【一番多い肺炎球菌】

 肺炎は、細菌やウイルス、微生物などの病原体が肺に入り起こる病気だ。中でも風邪やインフルエンザの発症後、免疫力の弱い高齢者などに引き続き発症しやすいのが細菌による肺炎だ。

 国際医療福祉大学三田病院・呼吸器センターの佐藤哲夫教授は、「細菌性肺炎の3大起炎菌は、肺炎球菌、インフルエンザ桿(かん)菌、黄色ブドウ球菌ですが、全肺炎の原因で最も多く重症化させやすいのが肺炎球菌なのです」と話す。

 しかも肺炎は日本人の死因の第4位。その亡くなる人の95%が65歳以上の高齢者だ。

 【細菌の排出悪く発症】

 若い世代に多い肺炎は微生物が原因のマイコプラズマ肺炎だが、65歳以上では獲得免疫などの関係でマイコプラズマによる肺炎を起こすことはほとんどないという。

 では、なぜ風邪やインフルエンザに罹ると、その後に細菌性肺炎を起こしやすくなるのか。佐藤教授はこう説明する。

 「肺炎球菌やインフルエンザ桿菌(インフルエンザウイルスとは関係ない)などの細菌は、普段から鼻や口腔内の粘膜に住んでいることが多い。健康体なら気管支の粘膜表面に無数にある線毛が働いて病原体は痰(たん)と一緒に排出される。だが、風邪やインフルエンザを発症すると線毛の働きが低下するので、鼻や口腔内にいる細菌が肺の奥まで落ちて、その後、2次的に肺炎が起こるのです」

 高齢者はもとから線毛の働き(免疫力)が弱いので、最初から合併するケースもあるという。

 【ワクチン効果は5年】

 ただし、線毛の働きが弱いハイリスク群は高齢者だけとは限らない。別項にあげた持病をもつ人、とくに呼吸器疾患のある人も2次的な細菌性肺炎を起こしやすくなるので注意が必要だ。

 肺炎球菌ワクチンは毎年打つ必要はなく、1度接種すれば免疫は5年程度持続する。接種から免疫ができるまで3-4週間かかるので、インフルエンザワクチンと合わせて12月上旬ぐらいまでには済ませておきたい。

 費用は保険適用外で6000-9000円。高齢者の接種は自治体によっては公費助成(年齢や金額は異なる)がある。

 ワクチンの有効性について、佐藤教授は「インフルエンザワクチンとの併用で、入院リスク63%、死亡率は81%減るなどいくつも報告がある。発症しても重症化しにくく、治療で使う抗生物質も効きやすくしてくれます」と話している。

【2次的な細菌性肺炎を疑う症例】

★風邪やインフルエンザを発症して、いったん熱が下がり、よくなったと思ったら、2-3日して、また熱が出てぶり返したようなとき。咳が出て、タンの色が黄色っぽくなる。

【65歳以下でも細菌性肺炎のリスクが高い人】

★COPD(慢性閉塞性肺疾患)など呼吸器疾患の持病がある人
★糖尿病の人
★肝機能障害の人
★人工透析を受けている人
★心臓の悪い人
★リウマチ、膠原病などの自己免疫疾患で免疫抑制剤を服用している人


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