昨年観た映画のナンバーワンが、この映画でした!!DVDにもなっているので是非ご覧ください

女性ボクサー、マギーは、老トレーナーのフランキーの指導によって、頭角を現し「ミリオンダラーズ」を稼ぐほどになります。ある時、ラスベガスに遠征しますが、相手のきたない反則の暴行によって、全身麻痺・自力で呼吸も出来ない寝たきり状態になってしまいます。おまけに足を壊疽(えそ)のために切断することになり絶望し、舌を噛んで自殺未遂し、フランキーに「殺して」と懇願するのです。フランキーは敬虔なクリスチャンで教会に行って、神父に相談するのですが、神父の答えはもちろん「彼女を生かさなくてはいけない」というものでした。もちろん彼自身それはよくわかっていることであり、それこそが主の御心と思うのです。でも、彼は苦しむ彼女を死なせてあげたい、楽にしてあげたいと、結局自殺の幇助(ほうじょ)をしてしまう・・・。という、本当に見終わって悲しい悲しい気持ちになりました

私は、彼女が星野富弘さんのように、身体は動かなくても希望を見出すという結末が用意されているとばかり思っていましたので、がっかりしました。感動していっぱい泣いて損した気がし、怒りさえ覚えました。人間って神さまの御心はわかっている。何が正しいかもわかっている。でも結局は自分の選択を優先してしまう・・・

神さまの声に耳をふさいで、この現実から逃避することを、「これが正しいのだ、これが彼女のためなのだ」と、つき進んで行ってしまうのです。人間の罪の深さをつきつけられた思いでした