弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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東京都知財総合センターの助成制度 他

2013年04月24日 09時52分33秒 | 実務関係(特・実・意)
本日は、東京都の助成制度。
東京都知的財産総合支援センターが広報展開中。

一番のポイントは、

・外国特許・実用新案出願の助成は、時期が決まっている(例年5月、9月の2回。直近は5/7~5/17)。
・外国意匠・商標出願及び特許調査の助成は、随時受け付けているが、ファンドがなくなり次第終了。

東京都は、その他に区の助成制度があるところも少なくない。
例えば、
・港区:産業財産権取得支援事業補助金 →こちら
 対象経費の1/2までで、かつ上限が特許は25万円、特許以外が15万円
・台東区:知的所有権取得支援事業 →こちら。ただし、もうH25年度分は終了!?

・品川区:知的財産権取得支援 →こちら
 ※こちらは平成25年12月2日から募集開始、とのこと。だいぶ先ですね。

要件にハマるなら、申請も検討すべきですね。
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横浜知財みらい企業支援事業

2013年04月24日 09時33分45秒 | 実務関係(特・実・意)
今日も、中小企業支援の話題。

各自治体が中小企業の知的財産権「取得」の補助を行っているなか、
横浜市は更に一歩突っ込んだ支援事業を行っている。

以下は、横浜市の知的財産戦略ビジョン。
「横浜市は、経営に貢献する知的財産活動に積極的に取り組む企業の支援を通じて、
 独自の技術を活かし、付加価値が高く国際競争力のある新技術・新製品を
 次々と創造する企業を育成し、横浜経済のさらなる活性化を図ります。」

そうしたビジョンのもと、単に出願費用の助成を行うだけではなく、
知財活動を通じて成長を志向する企業を「横浜知財みらい企業」として認定し、
認定企業に対し資金調達・PR支援・知財コンサル費用助成なども行っている。

本質的に、知財活動は継続的な営み。
例えて言うならば、鍛える筋肉を意識して行う筋トレのようなもの。
こういう書き方すると“筋肉脳か!?”と思われそうだけど、たぶん一番適切なアナロジー。
知財権を取得することは「試合」ではなく、そのための準備。
筋トレだけでなく、基本動作の確認や持久力のトレーニングなど、
多面的な強化が必要。
それに、見た目に筋肉がつくことは結果であって目的ではない。
むしろ筋トレを通じて、からだの動き方や力の使い方に自分で気づきを得る、
ということの方が意味としては大きい。

同じように、
権利を取ることだけでが競争に勝利するための十分条件ではない。
また、特許の件数はある程度その会社の技術力を示す指標にはなるものの、
比例するわけではない。
なにより大事なのは、知財活動を会社が主体的に行うことにより、
それまでの意思決定プロセスや開発プロセスを見直すことができる、という点。
こちらの方がおそらく意味としては大きい。

…だいぶ話が逸れました。

要は、スポットでの助成ではなく、継続的なフォローアップを行う制度になっている。
良い制度だと思います。
対象となる事業者の方は、申請を検討してみてはいかがでしょう?
今年度の募集締め切り(第一回)は、6月1日になっています。



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